麗わしき鬼
ママの形見
富弓は鞆泰に離縁を願い出るが、洵子と別れなければならなくなる。眉川家の後継者として洵子を守り通す、という鞆泰。房子も洵子のいない生活は考えられないと…。父親を殺した鬼のような母親に育てられても、子どもは困ってしまう…そう考えた富弓は、泣く泣く家を出る決心をする。英矢は富弓を庇ってやることができなくて苦悶する。そんなとき、みず絵の店の客から、時子を見かけたという情報が入る。富弓はみちるに時子への連絡を頼む。翌朝、胸が張り裂けそうな思いで洵子を学校へ送り出した富弓は、洵子に置手紙を残して眉川家を出て行く。