ミツによって自分の結婚が決められるのを知った凛子は、ずっと思いを寄せていた真彦に、自分の身を投げ出す。
　何があっても生き抜く覚悟の紅子は、凛子に金を貸してもらおうと別邸へ行く。
　ただならぬ様子で帰宅した真彦が、布団に倒れ伏している凛子を見つける。うっすらと目を開けた凛子は、「私を、忘れないで…」と言い残して、真彦の腕の中で息を引き取る。真彦の悲しみを目の当たりにした紅子が見つけた薬包には毒が残っていて。