第7回 2009年5月26日(火)放送 あらすじ

名乗れない痛み

 ちょっとした失敗をしながらも「むらかみベーカリー」での仕事をこなしていく佐倉春男(阿部寛)。村上さち(大橋のぞみ)は、春男を自宅である2階に呼んではいけないという康史(遠藤憲一)の言いつけを守りつつ、夕食のデザートに出たイチゴを逆上がりの練習に付き合ってくれたお礼に差し入れに行くなどすっかり上機嫌だ。西田栞(吉高由里子)は、仕事で疲れて帰ってきてもどこか幸せそうな春男を微笑ましく見つめる。
 ある日、パンの配達に出ていた山中恵一(村上剛基)が事故にあったと連絡が入る。康史と高村佳奈子(白石美帆)が病院に向かうが、その直後にさちが熱を出して学校を早退して帰ってきた。春男は心配で、2階に上がってはいけないことを知りつつも駆け上がる。部屋を散らかしながら薬箱を探し薬を飲ませ、食事もしていないというのでお粥を作るが、不器用な上初めての料理とあってキッチンは散らかし放題に。そんなことも気にせず一心不乱に作り、さちが嫌いという卵も入ったお粥が完成した。慣れない手つきでさちに食べさせる春男だが、ふと自分の行動に戸惑いを感じて手を止める。改めてさちの部屋を見渡した春男は、ランドセルから飛び出していた写真に目を止めた。さちが友達の家でパーティーをしている写真だった。自分の家でもやりたいが、お父さんは仕事が忙しいからと康史を気づかう言葉に返事ができない春男。さらに部屋に飾られた真理子(紺野まひる)の写真を見てアルバムに手を伸ばしかけるがためらい引っ込める。
 そうこうしていると、康史と佳奈子が帰ってきた。泥棒が入ったような散らかり具合に驚くが、さらにさちと春男が一緒にいるのを見てあ然とする。さちに熱があることを聞くも、動揺を隠せずに強い口調で春男を追い出す康史。作業所に戻った春男を、追うように来た康史は、さちに父親であることを告げていないことを確認する。ホッとして仕事を始める康史に、今度は春男がさちのためにパーティーをやってやれと言い出す。春男が自分の知らないことを知っていることがおもしろくない康史は作業所を出て行く。直後、春男はイートインスペースに栞と小島勇樹(遠藤雄弥)の姿を発見する。追い返そうとするが佳奈子が声をかけてきて…。

キャスト

佐倉春男 … 阿部 寛
村上さち … 大橋のぞみ
西田 栞 … 吉高由里子
小島勇樹 … 遠藤雄弥 
高村真理子 … 紺野まひる
安岡竜也 … デビット伊東
高村佳奈子 … 白石美帆
村上康史 … 遠藤憲一

スタッフ

■脚本
 尾崎将也

■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 吉條英希(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)

■演出
 植田 尚

■音楽
 仲西 匡

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