あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「クレームの嵐!!求む営業マン」
 「貫井企画」として初の大きな仕事といえる広小路製薬とのプロジェクトがいよいよ動き始めた。貫井(堤真一)も壮吾(坂口憲二)も精力的に動いている。籐子(深津絵里)は「制作が無事終わったらみんなで祝賀会をやろう」と春菜(矢田亜希子)に言う。だが、仕事を取る決め手となったのは籐子が父に直接会って交渉したからと知る春菜は、貫井にもまだ本当のことが言えず思い悩んでいた・・・。
 数日後、「貫井企画」にクレームが持ち込まれた。籐子が求人広告制作を担当した楠木文具の社長(志賀廣太郎)が、「応募がひとつもこない!ようやく来たと思い採用したら、店の金を持ち逃げしてしまった、すべては広告のせいだ」と筋違いなクレームを掛けてきたのだ。貫井は「おかしな言いかがりに時間を割いてる暇はない!」とばかり楠木を力ずくで追い返し、こういうトラブル処理のためには優秀な営業マンが必要だと、引き抜けそうな他社の有能な営業マンを壮吾と相談しはじめた。
 と、その時だった。籐子が思いがけない提案をしたのだ。それは、吉武(西村雅彦)を引き抜くというものだった。貫井は相手にもしないし、吉武を信頼していない壮吾は大反対! それでも籐子は、吉武に話をしてみたいと自ら吉武の引き抜きに動き始めた。
 一方、春菜は思い切って貫井を美術展に誘い、久し振りのデートを楽しんでいた。だが、あくまでも仕事を取ることができたお礼と思う貫井の淡々とした姿勢に不安と申し訳なさを感じ、とうとう黙っておくことができず、「父に企画書を見せたのは私ではなくて、籐子さんなんです!」と本当のことを打ち明けたのだった・・・。

<第5回> 「キス!キス!キス」
 突然「貫井企画」に現れた吉武(西村雅彦)。
 籐子(深津絵里)、貫井(堤真一)、壮吾(坂口憲二)らは予期せぬことに驚くが、吉武は来るなり帳簿などの書類を見ると「どんな資金計画を立ててるんだ!?」と言い放ち、「貫井企画」に入る意思を示した。なんと吉武は籐子の頼みを受け入れてくれたのだ。
 貫井は猛反対する壮吾を制しながら、「話は今抱えている仕事が終わってからだ」と言った。だが籐子は、そんな二人のやりとりを聞きながらもあらたに制作する名刺のリストに吉武の名前をそっと加えたのだった。
 一方、春菜(矢田亜希子)は日に日に募るばかりの貫井への思いを籐子に打ち明け続けていた。「自分から映画に誘ってもいいものか」などと話し、さらに「この前のデートの時はキスもしてくれなかった」と落ち込んでいる・・・。どう言っても容易にはフォローできない春菜の様子に籐子はタメ息をつくばかり。
 数日後、広小路製薬の仕事が無事終了した。早速、打ち上げに繰り出す三人だが、壮吾は吉武を誘うことをためらった。何日か前、あるデパートの屋上でぼんやりしているだけの吉武を見かけたことで、決定的に信頼できなくなっていたのだ。その時、吉武は手にしていた封筒を貫井に差し出すと、そのデパートから取ってきたという新たな仕事のことを話すのだった。
 一仕事を終えてビールをあおる貫井は実に嬉しそうで絶好調だった。壮吾は、香里(久我陽子)との約束がキャンセルになったこともあり、引き続き事務所にて二次会をやろう!と大乗り気。そして、そこで真っ先に話題に上ったのが、春菜の気持ちをわかっていない貫井のこと。「会えないならせめて電話ぐらいしてあげれば」「そして、会ったら、お詫びの意味を込めてキスすること!」。勢いにまかせて言う籐子。そして壮吾は、その状況にしびれを切らしてキスの仕方を、籐子を春菜に見たてて伝授しはじめたのだ。そして、そんな状況はいつしか籐子と貫井になり、何とその後二人は、弾みから本当に唇を合わせてしまったのだった!!
 「酔ってキス?!そりゃ末期症状だね」真季(猫背椿)に言われしょげる籐子。一方、貫井は久しぶりに会った春菜から、「好きです」との告白を受けていた。

<第6回> 「大問題発生!!会社が倒産する」
 その日上がってきた広小路製薬新商品発表会で配布するパンフレットを見て、貫井(堤真一)は言葉を失った。壮吾(坂口憲二)のチェックミスにより、写真が逆にプリントされて上がってきたのだ。つまりすべてのパンフレットが再発注という事態になってしまった・・・。「そんなことでは安心して仕事は任せられないな」。貫井の罵声にうなだれるばかりの壮吾を、籐子(深津絵里)はフォローしてやることもできない。
 だが籐子は気付いていた。最近壮吾の様子が少しおかしいことに。
 貫井は籐子に言われたこともあって、壮吾を飲みに誘ったりもするが、「用事があるので・・・」となかなかチャンスを掴めない。吉武(西村雅彦)はそんな様子を見て、「もしかしたら別のところから“引き抜き話”があって、ここを辞めるつもりなのでは・・・」などと言い籐子の心配をさらにあおった。
 だが、何日かたったある日のこと、二人きりになったところで籐子はようやく、壮吾の口から、「香里(久我陽子)との交際で悩んでること」、「貫井から辞めろと言われない限り決して貫井企画をやめることなどない」と聞かされ、少し安心するのだった。とその時だった。広小路製薬から「明日のイベントに使用するはずのハーブとは違う種類のハーブの種が届いてしまった」との連絡が入った。壮吾は、貫井が春菜(矢田亜希子)とデートだと知り、籐子と二人で何とかこの危機を回避しようと考えた。だが心あたりの店に電話をするがなかなか求めるハーブは集まらない。しかし、壮吾は愛する香里がそのハーブが好きなことから今回の企画を考えついたというこだわりもあって決して諦めようとはしない。そして、そうと知った籐子も、時間と戦いながらハーブ探しに協力するのだった。
 その時、偶然事務所に貫井が戻ってきた。貫井はすぐに連絡をよこさなかった二人を責めながら、即座に別の何かを代用品を立てることを決める。ハーブの種へのこだわりで代用品のことなど思いつかなかった壮吾は愕然となる。だがどうしても諦めきれない壮吾は、時間内には約束の数を揃える言い放ち寒空の街へ飛び出して行った・・・。


戻る

バックナンバー
[第1-3回] [第4-6回] [第7-9回] [第10-11回]