あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「ラブホテル事件」
 なみ(須藤理彩)、若葉(矢田亜 希子)が桜子(松嶋菜々子)の見舞いにやって来ると、桜子はベランダで、携帯電話に入っているメッセージのチェックをしていた。いつものように平然と、デートの約束。二人はあきれるばかりだ。とはいえ「今回の入院で、東十条さんの愛の深さが分かった。だって一晩中、手をにぎってくれていたんですもの」と夢うつつに話す桜子。しかし、本当に一晩中付き添っていたのは欧介なのだが・・・。
 傷心の欧介に佐久間(西村雅彦)はナースと合コンをセッテイング。とあるレストランで山手線ゲームなどで盛り上がっていると、桜子が現れ、右へ左へとせわしない。東十条と夕食を一諸にとる約束をしながら、病院を抜け出した桜子は、デート相手二人を同じレストランに呼び、ダブルブッキングデートをしていたのだった。
 桜子を見つけた欧介は、まだ忘れきっていなかった。突然、大はしゃぎし始め、酒をがぶ飲みする始末。
 桜子は同僚の結婚披露宴になみ、若葉らとともに出席した。「披露宴は成婚率高い合コンよ」と、桜子は招待客の男性たちのテーブルへ近づく。そこへ欧介が現れる。この日の新郎は、欧介が数学を勉強していたときの仲間。「また現れた」とあきれ顔の桜子に、欧介は誤ってケーキを落としてしまう。高級なドレスにクリームがべったり。それをトイレで桜子が落としていると、「一晩中看病していたのは欧介さんなのに、桜子さんの態度は許せない」と若葉となみが入ってきた。桜子は「エッ!」となった・・・。

<第5回> 「恋と洋服」
 若葉(矢田亜希子)とラブホテルを出てきた欧介(堤 真一)に出くわした桜子(松嶋菜々子)は「口先だけの最低男」と一喝。欧介は佐久間(西村雅彦)や粕屋(筧 利夫)らから「男と女がラブホテルに入り何もしないなんて考えられない」など責められ、自己嫌悪に陥っていた。
 海外から帰った桜子は空港で、昔の同級生にばったり出会い、同窓会に誘われる。貧しかった子供時代を思い出しながらも、「同窓会も成婚率の高い合コン」と桜子は同窓会に出ようと決めていた。
 なみ(須藤理彩)が桜子に会合に着ていく服を借りにやって来る。狭いアパートに服がびっしり。目を見張るなみに、桜子は「一度着たものは着ない」とビシッと言ってのける。
 欧介が魚春に帰ると富士子(市毛良枝)とともに若葉が働いていた。「この間は何もなかった」 と若葉から先日のラブホテルでのことを聞きホッとする欧介。
 同窓会に出席した桜子。貧しかった子供時代を知る出席者は、美しく変身した桜子にボー然。そこに中学時代から皆の憧れの的だった宮脇(浜田 学)が入ってくる。宮脇は有名ブランド服を扱う仕事で成功していると聞いた桜子は宮脇に接近、宮脇も桜子を目ざとく見つけて近づいてきた。男にビーフシチューをこぼすという、いつもの手を使おうとする桜子だが、逆に宮脇にワインをこぼされてしまう。「店にある服をなんでもプレゼントする」と言う宮脇の、これが女を引っかける手だった。そんなプレーボーイ的な宮脇を見て複雑な心境になる桜子。
 桜子が家に帰ると部屋から煙が上がっている。次第に煙は大きくなり、服を取りに戻ろうとする桜子は近所の人に抑えられてしまう。
 そこへ欧介が通りかかった。桜子の家は豪華マンションだと思っていたのでびっくりする欧介だが、炎のなか、欧介は桜子のため服を取りに入っていった。

<第6回> 「顔以外愛せない」
 「オイ、ファーストだぞ。ファーストクラス」。桜子(松嶋菜々子)に機内見学に招待され佐久間(西村雅彦)たちは大騒ぎ。欧介(堤真一)や粕屋(筧利夫)、花房(押尾学)も、スッチィーの制服姿の、なみ(須藤理彩)や若葉(矢田亜希子)らを見て興奮気味。だが単なる救難訓練だった。
 帰宅した佐久間たちはブツブツ。いまだに佐久間家に居候している桜子に対する評判は悪い。そんなとろこへ桜子が帰ってきた。「ガンと言え、ガンと!」と佐久間にけしかけられる欧介だが、桜子の笑顔には何も言えなくなってしまのだった。
 魚春に地上げ屋がやってくる。相手にしない富士子(市毛良枝)だが、そのやりとりを密かに若葉が聞いていた。欧介が借金で困っていることを桜子にうち明ける若葉だが、桜子は全く気にならない様子。
 いつものように欧介が佐久間家に売れ残った魚を持っていくと、真理子(森口瑤子)は「主人と外で食事することになって」と出ていってしまった。真理子は欧介と桜子を二人だけにしてやろうと機転を利かせたのだった。丁寧にヒラメを刺身に下ろした欧介。二人だけの食事だが気まずいムード 。それでも話し始めると、ついつい追求調になってしまう二人だった。「途中であきらめるなら最初からボストンなんかに行かなければよかったのに、逃げたんでしょ」と桜子は厳しい。「君の本性を知って愛してくれる男性っているのかな」。欧介もやり返す。二人は、だんだん険悪になり、ついに桜子は席を立ち、出ていってしまった。


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