あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「涙の大逆転」
 ある日の『オフィスガッツ』。裕一郎(長瀬智也)に宛てにある包みが届いた。待ってました!とばかりに喜んで梱包を開くのを見た箱崎(段田安則)は、それが通販会社からの届けものと知り、“顔を見られずのショッピンク。ようやく芸能人らしくなってきたな“と大喜び!しかし・・・・・・届けられた商品が、実は努(神木隆之介)のための動物写真集だと知ると、一転!だんだん新井家の婿らしくなっていく様子を見てガックリ、嘆き哀しむのだった。
 その夜、写真集を持っていそいそと帰宅した裕一郎が、夕食後に努と楽しく写真集のページなどをめくってたところ、新井家に新たな騒動の火種が持ち上がった。それは、かえで(秋吉久美子)が勝手に持ち出したさつき(篠原涼子)の服から落ちた一 枚の写真に端を発したものだった。写真にはヘルメットをかぶったさつきが、建設中のマンションの前で笑顔で立つ姿が写されていたのだ。「そういえば、さつき姉ちゃんに不動産屋から電話があった」。さくら(竹内結子)のこの一言で、さつきがマンション購入した!?の仮説がたち、そんな話など一切知らされていない真澄(宇津井健)らは、さつきの帰宅を待ち事情を聞くこととなった。深夜、遅くなって戻ってきたさつきは、最初こそとぼけてたものの、目の前に写真を突き付けられ、マンション購入を認めた。
「経済的余裕ができるまで、ここで我慢したってこと?」
「本人は何てことない単なる買い物ぐらいにしか思ってないんじゃない?」
かえで、あずさ(鈴木杏樹)たちは攻める。だが、さつきは、自立したいし、結婚して出戻ったり、子供も世話もせずに仕事に打ち込んだりする姉たちの身勝手さを持ち出しつつ、「私は婿養子なんか取りたくないから」と最後には本音をぶちまけ、家を出ていってしまうのだった。だが、この時さつきは仕事でも新企画の立ち上げ目前で、いろいろな問題を抱えている大変な時期でもあったのだ。
 新しく番組でスタートする『働く女性の悩み相談』のコーナーの1回目のゲストにアイドル・立花未央(一戸奈未)が決定。さつきとしては、わずか17歳の女の子に悩み相談は・・・と人気優先のキャスティングに不満を持っていたのだ。そして、その不満から打ち合わせにいい加減な態度でのぞんだ未央に、
「上からいわれて仕方なくキャスティングしているだけなの!」
と暴言を吐いてしまったことで、さつきの立場はますます深刻化。さつきは職場での立場さえ危ういものにしてしまうのだった。しかもこんな時こそ頼りにしたい相手は、仕事相手のスポンサーで、しかも妻子ありの村瀬(長谷川初範)・・・・・・ますます追い込まれるさつき。
 そんな中、家を出ていって以来、さつきのことを気に掛けていた裕一郎は、テレビ局で、未央に土下座して詫びをいれるさつきを目撃してしまう。そしてこれを聞かされた新井家の人々は、「さつきは一人で考え過ぎるのよ」とあらためてさつきの身を思うのだった。 数日後。いくら足を運んでも未央の機嫌を取り戻すことのではないさつきの立場はますます悪くなり、プロデューサー遠藤は、「こうなったら別の大物でもゲストに呼んで部長を説得するしかない」と告げるのだった。
本番は明日。こんな急にいったいどんな人がつかまえられるというのだろう・・・。さつきは考えた。そして考え悩み抜いた末、『オフィスガッツ』に小峰(つんく♂)を訪ねていた。桜庭裕一郎に出演交渉をするために。しかし・・・

<第5回> 「初恋の嵐!」
 その日の仕事を終え、『オフィスガッツ』から新井家へと戻る途中、裕一郎(長瀬智也)はファッションヘルスの前でたたずんでいる亮(相葉雅紀)を目撃した。だが声をかけたところ亮は猛ダッシュで走り去ってしまった。気になった裕一郎は、その晩、亮の部屋に行き事情を聞き出そうとするが、「余計なお世話なんだよ!」と亮はうっとおしがるばかりだ。
 しかし、家族として、男として、何としても相談にのりたいと思う一心の裕一郎は、とうとう亮から事情を聞き出すことができた。
 密かに憧れている担任の遠山千鶴(小雪)が、ファッションヘルスで働いているらしい、それが本当なのかどうか確かめることもできず心配でたまらないのだと・・・。これを聞いた裕一郎は、誰にも内緒で一緒に確かめにいこうと亮の肩を叩くのだった。
 数日後、約束通り裕一郎は変装して亮と共に店に潜入、千鶴がナナという名前で店にでていること突きとめる。
 ショックを隠せない様子の亮。だが裕一郎は、「あんな所で働くのは理由があってのこと、それを聞き出すことが先決」と言い聞かせると、近く予定されている、家庭訪問の時がチャンス!とアドハイスするのだった。
 だが、実はこの時また別の大問題が勃発していた。極秘で行動していた今回の一件のために裕一郎が所持していたファッションヘルスの会員証を、なんとさくら(竹内結子)が偶然発見してしまったのだ!
 さくらは、「いかがわしい」と口も聞いてはくれない。真澄(宇津井健)だけは、「何か理由があってのことだろう」と言ってくれるのだが・・・。
 そして家庭訪問の日。亮はマイペースに話を展開するかえで(秋吉久美子)を居間に残し、自分の部屋に千鶴を案内。そこで千鶴の父が長く病気でいて、入院費のためにとにかく働いて仕送りをしなければならないということを聞いた。だが次の瞬間亮は「だからあんな店で働くんだ・・・」とつぶやいてしまう。「あんな店!?」ハッとした千鶴は亮の手に会員証が握られているのを見つけ、すべてを亮が知っていたことを悟り、「武山君には関係ない!」と激しく言い放つのだった。
 その夜、亮は『オフィスガッツ』に裕一郎を訪ね、関係ないと言われこれ以上はどうすることもできないと打ち明けた。だが、裕一郎は「自分が熱くなんないと気持ちは届かない!」と再び亮を励ます。そして、一部始終聞いていた小峰(つんく♂)も、亮のために一肌脱ごうとしていた。

<第6回> 「出生の秘密」
 いつものように家族揃っての新井家の朝食タイム。
 少し違っているのは、箱崎(段田安則)が朝食を共にしている(?)点。というのも、この日からさつき(篠原涼子)がディレクターをつとめる桜庭裕一郎(長瀬智也)初のラジオ番組がスタートするため、裕一郎がさつきもぜひ一緒に車でと気をまわしたのだ。だが・・・亮(相葉雅紀)からは「この間も来てたよなっ」などと言われ、さすがに箱崎もちょっぴり肩身も狭い感じ・・・。ともあれ、例によって賑やかな食事が行われていると、努(神木隆之介)がポツリとこんなことを言った。「ママ、どうして僕にはパパがいないの?」。ハッとする家族の中「努はママが人工受精で産んだの、だからパパはいないの」と、いつものように答えるあずさ(鈴木杏樹)。
 だが、実はこの時に限らず、あずさがあまりにも努に対して厳しすぎるのではないか?と気になっていた裕一郎は、そのことをラジオ局でさつきに投げ掛ける。
 だが、「姉貴なりに考えてると思う、父親がいない分・・・」さつきはそう返しただけだった。
 その頃、研究所のあずさの元に一通のダイレクトメールが届いていた。差出人の欄には『隅田デンタルクリニック』とある。
 その名前を目にとめた千原(遠藤憲一)は、ハガキには無関心で研究に熱中していたあずさの方を見やった・・・、「お前、これ・・・」その名前に何か覚えがあるかのように・・・。そしてそのハガキを手にしたあずさも愕然とした。と、ちょうどその時、さくら(竹内結子)から「努が友達を怪我させてしまったらしい」との電話が入る。相手の親は一方的に努のせいだと決めつけ、揚げ句の果てには、父親がいないからしつけも行き届かないのだとまで言い放つ。この件もあって、あずさの苛立ちと苦悩はますます深いものになっていくのだった。
 もちろんそんな様子を黙って見過ごすことなどできるはずのない裕一郎は、ある夜「あずさと努の部屋の様子を見にいってくる」とさくらに告げ、立ち上がる。だが、そこで裕一郎は、あずさが寝入っている努に向かって話しかける独りごとを偶然耳にして、立ちすくむのだった。
「努、お父さん欲しい?・・・・・・会いたい?・・・パパね・・・。」


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