第4回 2004年10月26日(火)放送 あらすじ

#4 母の嫉妬

 真吾(坂口憲二)は思い込んだら一直線タイプ。だから瞳(篠原涼子)が軽い気持ちで欲しいと言った腕時計を必死になってUFOキャッチャーでゲットした。オモチャさながらの腕時計だったが「よっしゃ!」と子供のように大喜びする真吾の姿に、瞳も「すごくうれしい」と笑顔になった。初めてのプレゼントだ。瞳が心はずませて翌日早速着けて出社すると、目ざとい麻衣子(矢沢心)に見つかった。うれし恥ずかし気分だったが、部長から「男にもらったんだろ」とからかわれてうんざり。そこで瞳は「逢うときだけにしよう」とバッグにしまった。
 真吾は幸せ気分いっぱいのはずだったが、稽古場では相変わらず圭(水上あさみ)から「ダメなのは芝居だけね」と皮肉られる始末。恭介(金子貴俊)相手に「むずかしいなあ」とボヤいていると、思春期の中学生らしき少年が母親に冷たく当たっている光景に出くわした。「どんな思いしてたんだろうな。母さん…あの頃」。身に覚えがある真吾はもうたまらない。気がつくと実家に駆けつけて、ピアノ教室の生徒を送りだしたばかりの母親のマリア(松坂慶子)と向かいあっていた。真吾は瞳とうまくいっていることを伝えると「ちゃんと3人で会おうよ」ともちかけた。マリアは「そうだね」とにっこりうなずいた。
 翌日早々真吾は瞳を実家に連れてきた。「つまらないものですが」と手土産を差し出した瞳はかなり緊張気味。ふと真吾の目はマリアの胸に釘付けになった。真吾が小学1年生のときに図工の授業で作った紙粘土のブローチではないか。真吾は「まだあったんだ」と感激したが、瞳は母と息子の絆の強さにショックを受けた。おまけに想い出のいっぱい詰まった写真アルバムを見せられて、ますます瞳は意気消沈。もっとも真吾と瞳が帰ってしまうと、マリアも複雑な心境になった。じつは瞳を意識して、あんなブローチをわざわざ用意したのだ。マリアは「何やってんだろ、私」と自己嫌悪のため息をもらした。
 実は瞳は真吾に隠しごとがあった。あの腕時計をなくしてしまったのだ。だから麻衣子にゲームセンターに付き合ってもらったが、大金費やした挙げ句に「同じ時計取れても、真吾にもらったモノじゃないね」と肩を落とした。
 片やマリアは、庄二(蛍原徹)を引き連れてカラオケに繰り出した。庄二はいつものごとくマリアに言いたい放題に当たり散らされたものだから、真吾を呼んで任せることにした。「ごめんね。嫌な女だよね」。マリアは瞳にやきもちを焼いてブローチを付けたことを告白した。そしてブローチはどこかに落としてしまった。ひたすら謝り続けるマリアを前にして、真吾は言葉もなく唇をかみしめた——。

キャスト

岡崎真吾 … 坂口憲二
杉浦 瞳 … 篠原涼子
     ●
永野 圭 … 水川あさみ
中町恭介 … 金子貴俊
神野麻衣子 … 矢沢 心
種田庄二 … 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
     ●
岡崎マリア … 松坂慶子 
 ほか

スタッフ

■脚本
 岡田惠和
■演出
 三宅喜重(関西テレビ)
■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)
 吉條英希(関西テレビ)
■音楽
 寺嶋民哉
■制作
 関西テレビ
 MMJ

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