恋愛偏差値
恋愛偏差値
2002年9月19日(木)放送終了

放送内容詳細

 冴木行彦(柏原崇)は、川原瑞子(財前直見)が眠っている隙に、須崎本部長(山本圭)による特命企画書類を探し出し、デジカメに写し取ると、「先に帰ります」というメモを残してホテルを後にした。冴木の「裏の顔」を大友史郎(柳葉敏郎)から聞いた吉沢千絵はオフィスで瑞子を待ち受けていたが、出社した瑞子は須崎に呼び出される。なんと、須崎は、メタノール燃料の取引契約を、第1販売部の早坂部長(堀部隆一)に横取りされたのだ。
 千絵は、やっと瑞子を捕まえ冴木が第1販売部のスパイだと言う。瑞子は、情報源を問い質すが、史郎が口止めしているため千絵は答えられない。
 千絵に語った史郎の話はこうだった。冴木は早坂部長の娘・裕美子(西野妙子)と婚約している。冴木をヘッドハンティングしたのも早坂部長。つまり、冴木は早坂のスパイなのだと・・・。千絵は「昨晩、冴木さんに情報を盗まれたのでは?」と言う。当の冴木は、タイミングよく出張に出ていた。
 その晩、千絵は瑞子の部屋に上がりこんだ。瑞子は、辞表を書いていた。気持ちを察した千絵は「私も辞めようかな」と口にする。すると瑞子は、冴木とはホテルで何もなかったことを話す。千絵の気持ちを考えると一歩踏み込めなかったのだ。話は多分、冴木が出世するだろうという話題へ。しかし、二人に冴木への怒りが込み上げて来る。何で、冴木が出世して自分たちが会社を辞めなければいけないのか? 利用だけされて、黙っているわけにはいかない。「リベンジだ!」。幸い、冴木は自分の正体が瑞子たちにバレたことを知らない。千絵は、まず、裕美子に冴木の正体をばらし、婚約破棄させてやろうと提案する。
 裕美子を呼び出した瑞子と千絵は「冴木は遊び人で、あなたも出世に利用されている」と言い渡す。ところが裕美子の答えは「知ってます。ほかに女性がいることも、出世のための結婚なことも。でも彼が好きなんです。分かった上で結婚したいんです」と言う意外なもの。二人は裕美子に同情してしまった。
 攻め手を変えて、2人の復讐作戦が始まった。瑞子は「須崎部長が新手のプロジェクトを考えている」と冴木に餌を撒き、「相談に乗ってもらいたい」と誘い出した。冴木はまんまと乗ってきた。瑞子は、須崎が契約相手の「社内乗り換え」を図るというガセネタをまことしやかに語った。千絵が連絡を待っていると電話が鳴る。相手は加納司(海東健)だ。電話を切ろうとする千絵を留め、司は来週から芝居が始まるので、自分の夢を見届けて欲しいと伝えた。
 日が替わり、瑞子が須崎に呼ばれた。須崎は言った。「早坂がミスした。取引相手に二股かけたのだ。早坂も終わりだ」。その頃、冴木は早坂から引導を渡されていた。うなだれる冴木の前に瑞子と千絵が現れる。そして、2人の後には裕美子の姿も。3人を見て全てを理解した冴気は、裕美子に向かって「これで婚約破棄だ。良かったな」と吐き捨てる。しかし、裕美子は「婚約したのはあなたが好きだからよ」と愛を告白。冴木は「これだから女は分からない」と・・・千絵が冴木の頬をひっぱたいた。「訳分かんないから女なのよ」。瑞子も「人の気持ちってチェスの駒じゃない」。裕美子の想いを必死に伝える2人。すると、ようやく冴木は裕美子に深々と頭を下げた。
 だが、これで事件が落着したわけではない。千絵は史郎に相談を持ちかける。瑞子と須崎部長の仕事の手助けをして欲しい、と。
 数日後、瑞子は須崎から新しい仕事を頼まれた。別の会社からメタノールの件で声が掛かったのだ。瑞子は、お局もOLも部の女性陣を動員して仕事を開始した。翌朝、徹夜の仕事は完成した。
 そんな夜、千絵は冴木の情報源と新しい仕事の仲介が史郎であることを瑞子に打ち明けた。瑞子は「あんたの恋はどこに転がるのよ」と切り返し、千絵に司の芝居のチケットを渡す。
 千絵は司の芝居を見に行った。堂々たる芝居に、千絵は本当の別れを決意した。一方、瑞子も史郎との別れを決めた。瑞子は史郎の姿を物陰から見ながら電話をかけた。「愛してる。だけど前に進みたいから別れます」。その夜、2人の足は『Bar AIR。』へ。偶然会った瑞子と千絵だが、顔は晴れやか。すると、マスターの森川歩(つんく♂)が、2人に特製カクテルを差し出した。名前はラブクォーシェント=恋愛偏差値。美味しそうに飲む二人に「だろ? だから恋愛はやめられない」と、森川。
 その後、瑞子と千絵は、何でも言い合える仲に。
そして『Bar AIR。』には・・・今夜も恋に惑い悩む女性たちが集って・・・。
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出演者

第一章 燃えつきるまで
山村怜子(28) … 中谷美紀
リュージ(22) … 岡田准一
本田恵美(25) … 菊川 怜
田代恭子(29) … 中島知子
沢田耕一郎(29) … 関口知宏
砂川真樹子(30) … 木村多江
久賀聡子(33) … 宮崎優子
君島英明(40) … おかやまはじめ
砂川正男(35) … 大高洋夫
川野 充(33) … 平尾良樹
前田武男(50) … 渡辺憲吉
森川 歩(34) … つんく♂
橘 美穂(28) … 篠原涼子

第二章 Party
高宮琴子(29) … 常盤貴子
夏目勇作(29) … 稲垣吾郎
守屋俊平(32) … 山口智充(Don Doko Don)
田島真央(24) … 金子さやか
近田 武(17) …  武内幸太朗(ジャニーズJr.)
沢井卓治(60) … 佐藤 允
的場圭介(35) … 甲本雅裕
大曽根総子(48) … 大島蓉子
夏目雅勝(65) … 清水紘治
寿 育江(50) … 鷲尾真知子
森川 歩(34) … つんく♂
水沢 環(30) … 細川直美

第三章 彼女の嫌いな彼女
川原瑞子(34) … 財前直見
吉沢千絵(22) … 柴咲コウ
冴木行彦(27) … 柏原 崇
加納 司(23) … 海東 健
戸田美和(34) … 網浜直子
伊東恭子(22) … 木内晶子
小田ゆかり(22) … 矢作美樹
早坂裕美子(24) … 西野妙子
柴野真弓(34) … 吉田昌美
森川 歩(34) … つんく♂
大友史郎(38) … 柳葉敏郎

スタッフ

原作
  唯川恵「彼女の嫌いな彼女」(幻冬社刊)
脚本
  坂元裕二
音楽
  鷺巣詩郎/DJ GOMI
プロデューース
  栗原美和子(フジテレビ)
  井口喜一(共同テレビ)
演出
  久保田哲史