<第4回> <第5回> <第6回>


<第4回> 「12年前の保険金殺人」
 塔子(松嶋菜々子)は英器(竹野内豊)から、苑恵(木村多江)が塔子と入れ替わりで金沢の久松(及川光博)のレストランを訪れたことを知らされる。そして、苑恵と久松が密談を交わした翌日に久松が死んだことも。驚く塔子。英器はその反応を測るような目で見つめる。
 英器は塔子のかつての恋人・カメラマンの桧山(谷原章介)の最期をとらえたビデオ映像を桧山の仕事仲間・稲本に見せられる。瓦礫の山から飛び出した桧山。襲いかかった銃弾が桧山の命を奪った。桧山は死の直前、ビデオカメラに向かって塔子へメッセージを残していた。また、稲本によれば桧山の死後、桧山から塔子宛のエアメイルが届き、その手紙は塔子に渡したという。手紙の内容は果たして何だったのか?
 一方、月子(内田有紀)は烏城(仲村トオル)に、苑恵は塔子の部屋が見える場所にアパートを借り、毎日塔子を監視していた可能性があると報告する。月子はキャリア組の烏城に取り入ろうとしていた。
 翌朝、苑恵のアパートを強引に借り切り、塔子の部屋を監視する烏城の姿があった。
 正午(金子賢)のバイト先を訪れた英器。正午は、塔子の両親は塔子が中学生の時に亡くなっていると英器に告げる。だがそれ以上詳しく語ろうとはしない。あきらめた英器が帰ろうとしたとき、七海(片瀬那奈)が声をかけた。塔子の両親は無理心中をし、身寄りの亡くなった塔子は親戚に預けられ、大学になって金沢に戻って来たのだという。
 早速、会社の端末で英器が塔子の両親の件を検索すると・・・データが出てきた。 
 翌日、新事実が判明する。塔子の両親は英器の想像通り、生命保険に入っていたのだった。

<第5回> 「命を捧げるほど、君を愛す」
 両親は自分が殺したと言い放つ塔子(松嶋菜々子)の告白に、英器(竹野内豊)は衝撃を隠せない・・・。
 正午(金子賢)は、ある輸入代理店で、久松(及川光博)がスペインにワインの買い付けに行った際、ホテルで塔子とは違う日本人女性と会っていたことを聞かされる。新しい謎の出現に戸惑う正午。
 その日の午後、塔子(松嶋菜々子)は苑恵(木村多江)のロッカーの私物を処分していた。するとそこには見覚えのある錠剤があった。
 いつものバーに立ち寄った塔子は、苑恵と自分の接点に思いを巡らす。
 その頃、烏城(仲村トオル)から町田南署に呼び出された英器(竹野内豊)は、月子(内田有紀)と遭遇。月子の表情から、烏城は2人の関係を察知した。
 烏城は英器を脅しながら、情報交換を求めた。英器は仕方なく情報を提供する。それを基に塔子にまつわる様々な怪死事件について推理する2人だったが、確信の持てる推理は浮かばない・・・。
 英器が去ると、烏城は月子に声をかけた。「ローズ生命保険の廣川英器の動きを君に監視してほしい。」内部情報を洩らしたことを盾に、烏城は女性刑事として英器の行動を監視することを月子に命じるのだった。
 後日。塔子がいつものバーで飲んでいるところに英器が現れた。相変わらず疑いの目を向ける英器に、塔子は挑むように言った。自分が保険金絡みの犯罪者かどうか確かめる方法が一つだけあると・・・。

<第6回> 「日本海殺人事件」
 塔子(松嶋菜々子)が浮かべた涙を見て英器(竹野内豊)は驚く。塔子が恋人達の命と引換に手に入れたかったのは、保険金より価値があるものだったのか?
 翌日、烏城(仲村トオル)と月子(内田有紀)は、塔子にまつわる事件の記録映像を見ていた。ベルファストの市街戦で命を落としたカメラマンの桧山(谷原章介)。ホテルで自殺した柴田医師(山路和弘)。無惨な姿で港に運ばれた久松(及川光博)。3人の男達の死に共通するものは果たして何か? 月子は烏城に向かって「江木塔子を逮捕する時には、私に手錠をかけさせてください」と宣言する。塔子に心を奪われ始めている英器を取り戻すための決意だった。
 その日、英器は金沢で再度、調査に乗り出していた。久松(及川光博)の遺留品が気になった英器は、金沢西署に出向く。
 一方、塔子は自宅で町田の地図を広げ、永和女学館と苑恵(木村多江)の事故現場をマーキングし、苑恵の帰宅経路を辿っていた。そして苑恵のアパートにもマーキングした瞬間、塔子の中で閃いた。
 苑恵のアパートに駆け付けた塔子。すると2階のベランダには望遠鏡が三脚に立てられていた。塔子は誰かに自分が監視されていることを確信した。
 烏城(仲村トオル)は英器が金沢西署にいると聞き、駆けつけた。久松の遺留品を手がかりにマリーナ周辺を聞き込みに廻る二人。そして事件当夜、久松以外の誰かがクルーザーに乗っており、その人物が久松を海に突き落とした後、泳いで砂浜に渡ったのではないか・・・と仮説を立てる。
 やがて民宿の女将が、事件当夜に「海辺で人が倒れているから助けて欲しい」と女の人が駆け込んで来たとの証言を得る。その女とは・・・。


戻る


[第1-3回] [第4-6回] [第7-9回] [第10-11回]