非婚同盟
使い古しの指輪
福江が母屋のキッチンでガス爆発を起こす。室内は無残に破壊され、福江もショックで倒れる。由起子は福江の見舞いに離れへ行くが、小百合のつっけんどんな態度に、ムカッときた。「離れに台所を造ってほしい」と、圭子、絹子それぞれが、猪士郎に訴える。母屋のキッチンは両家族の唯一の接点だから、融合のためには共同のままでいい、と猪士郎。持論「鶏小屋の論理」まで飛び出して…。
その夜、猪士郎がこっそり離れへ行くのを見た絹子は、睡眠薬に頼らずにはいられなかった。翌日、絹子は、キッチンにやって来た圭子から、結婚記念日に猪士郎からもらったトパーズの指輪は、実は圭子の使い古しだったと知らされて、屈辱的な思いになる。憔悴した母の姿に、俊彦の胸は痛み…。
その夜、猪士郎がこっそり離れへ行くのを見た絹子は、睡眠薬に頼らずにはいられなかった。翌日、絹子は、キッチンにやって来た圭子から、結婚記念日に猪士郎からもらったトパーズの指輪は、実は圭子の使い古しだったと知らされて、屈辱的な思いになる。憔悴した母の姿に、俊彦の胸は痛み…。