東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 犯罪症候群 Season1

第2回 2017年4月15日(土)放送 あらすじ

あなたの中にも獣がいる…?犯罪者への異常なまでの執着心

「私は本気で人を殺そうとしたことがあります」
妹を殺した犯人を自らの手で殺し復讐しようとした武藤隆(玉山鉄二)。警察官でありながら抱いてしまったどす黒い感情に恐怖し、二度と捜査には関わらないと警察を辞めたのだが、そんな武藤の異常なまでの犯罪者への執着心を利用しようと近づく謎の男・環敬吾(渡部篤郎)は、武藤を再び捜査の現場へ引きずり出そうと手段を選ばなかった。「自分の娘がいなくなったら、分かるかもしれませんね」環の言葉が武藤の耳にこびりつく。

武藤は、娘の真梨子(桜田ひより)が夜遅くまで繁華街をうろついた末に警察に補導されたことまで環が把握していたことに戦慄する。命令に背けば娘はただでは済まない…環はそう匂わせているのだ。「やり方は自分で決めます。二度と娘に近づかないでください」それだけ言い残し、武藤は怒りの形相で環の前から立ち去る。
子どもを誘拐し小額の身代金を確実に振り込ませる“小口誘拐”。武藤は「身代金の要求額500万円がたまたま手元にあったから、娘を救えた」という被害者の田村公平(甲本雅裕)の言葉にひっかかるものを覚える。500万円という要求額は“たまたま”だったのか…?さらに事情を聞き出そうと田村家に接近を試みるが、田村は、犯人を刺激し再び娘に危害が加えられることを警戒し、武藤の捜査を拒絶する。それでも、被害者の気持ちが分かる武藤は…

そんな中、“小口誘拐”の首謀者「ジーニアス」(要潤)は、さらなる計画を練っていた。咲子(ミムラ)は自分がまさか犯罪に加担しているなどとは疑いもせずジーニアスにより誘拐された子供たちの面倒を見ていたが、どこからともなく子どもを連れて現れる後藤(生島翔)の粗暴さに次第に不安と不信感を募らせていた。そんな時、ニュースで誘拐事件を伝える報道を目にする…。

一方、警視庁捜査一課では“小口誘拐”の捜査が突然打ち切られる。その裏で見え隠れする人事課の環の怪しい動きに不可解なものを感じる鏑木護(谷原章介)だが、捜査一課長の浜村にはこの件への介入を止められる。いったい環とは何者なのか…密かに調べ始めた鏑木は、環が警察を退職している者の多くに接触していることを知る。今は警察から遠ざかっている武藤も環に利用されているのではないか。鏑木は武藤に会い、「警察に戻ってきたらどうだ」と告げるが、武藤はかつて復讐のために人を殺そうとした自分にその資格はない、と答える。とにかく環に関わらない方が良い、と忠告することしかできない鏑木だが、環と対峙した鏑木は語気を強める。「武藤には手を出すな」

キャスト

武藤隆: 玉山鉄二
鏑木護: 谷原章介
環敬吾: 渡部篤郎
田村公平: 甲本雅裕
磯村咲子: ミムラ
武藤雅恵: 鶴田真由
武藤真梨子: 桜田ひより
ジーニアス: 要潤

ほか

スタッフ

【企画】
横田誠(東海テレビ)
小西真人(WOWOW)

【原作】
貫井徳郎『失踪症候群』『誘拐症候群』『殺人症候群』(双葉文庫 刊)

【脚本】
篠崎絵里子

【音楽】
やまだ豊

【監督】
村上正典(共同テレビ)

【プロデュース】
市野直親(東海テレビ)
青木泰憲(WOWOW)
水野綾子(共同テレビ)

【制作協力】
共同テレビ

【製作】
東海テレビ
WOWOW

バックナンバー