FNSドキュメンタリー大賞
フジテレビの系列28局が参加する「第13回FNSドキュメンタリー大賞」の受賞作品が決定!

大賞 「罪の意味―少年A仮退院と被害者家族の7年―」
(関西テレビ制作)
優秀賞 「手向花の伝言〜東北大学病院と救急医療〜」
(仙台放送)
「そこに楽園は無かった〜ドミニカ移民 苦闘の半世紀〜」
(鹿児島テレビ)
特別賞 「われら!農民オーケストラ 北の大地の賢治たち」
(北海道文化放送)
「家族の絆を求めて〜ある里親一家・愛と葛藤の6年間〜」
(フジテレビ)
「たんぽぽ〜家族と見つけた幸せ〜」
(テレビ長崎)





 フジテレビの系列28局が番組制作能力の向上と、そのノウハウの蓄積を図るという趣旨のもと、ドキュメンタリー作品を競い合う「第13回FNSドキュメンタリー大賞」の審査会が12月15日、フジテレビ内で行われた。
 厳正な審査の結果、
大賞に「罪の意味―少年A仮退院と被害者家族の7年―」(関西テレビ制作)、優秀賞2作品に「手向花の伝言〜東北大学病院と救急医療〜」(仙台放送)、「そこに楽園は無かった〜ドミニカ移民 苦闘の半世紀〜」(鹿児島テレビ)、特別賞3作品には下記作品が選ばれた。
 来年1月28日に帝国ホテルで行われる贈賞式では、大賞を獲得した関西テレビに500万円、優秀賞にはそれぞれ300万円、特別賞にはそれぞれ100万円が贈られる。
 なお、大賞作品を中心にした番組が来年2005年1月30日(日)午後4時〜5時25分に放送される。


 第13回 FNSドキュメンタリー大賞 受賞局一覧
大賞 関西テレビ 罪の意味―少年A仮退院と被害者家族の7年―
優秀賞 仙台放送 手向花の伝言〜東北大学病院と救急医療〜
優秀賞 鹿児島テレビ そこに楽園は無かった〜ドミニカ移民 苦闘の半世紀〜
特別賞 北海道文化放送 われら!農民オーケストラ 北の大地の賢治たち
特別賞 フジテレビ 家族の絆を求めて〜ある里親一家・愛と葛藤の6年間〜
特別賞 テレビ長崎 たんぽぽ〜家族と見つけた幸せ〜

 今回の大賞に選ばれた関西テレビの作品は、少年A事件の被害者の2歳上の兄である巧(さとし)さんが、事実上、公的支援もないまま事件からの7年間を、被害者の兄としてどう考え、どう生きてきたのかを追った秀作で、「少年Aの関東医療少年院本退院が決定した今、時宜を得た作品。取材としてはシンプルだが、被害者の兄に焦点を当てた着眼点がよく、兄の証言をここまで引き出したのはすばらしい。兄が長年抱えてきた苦悩がよく表現されている。静かに訴える力のある作品で、家族の再生、父と子の物語でもある」と審査員の高い評価を得た。

<あらすじ>
 1997年5月。神戸市須磨区の中学校で、行方不明になっていた小学6年生の土師淳君(11)が、変わり果てた姿で見つかったあの事件から、7年が経たった。
 切断され傷つけられた遺体、そして、そこに添えられていた「酒鬼薔薇聖斗」と書かれた挑戦状。猟奇的な犯行に、日本中が震撼(しんかん)した。さらに世間を驚愕(きょうがく)させたのは、逮捕された容疑者がまだ14歳の少年だったということだった。
 亡くなった淳君には、2歳年上の兄、巧(さとし)さんがいた。
 事件当時、巧さんは中学2年生、13歳。しかも、事件の現場となったのは当時通っていた中学校、加害者は、同じ中学の上級生だった。
 “一緒の部屋で寝て、一緒の部屋で勉強していた弟”が、突然殺されたことで、巧さんの人生は大きく変わってしまった。
 事件により、友達との関係も壊れた。「弟を殺された人」という視線が付きまとい、友たちと何を話せばいいのか、わからなくなったという。「何も理解してもらえないという壁を感じた…」。学校に行くことが耐えられなくなり、通うことができない状態が続いた。
 淳君の父、守さんは、被害者の権利の確立を求める“全国犯罪被害者の会”に参加しており、被害者を無視している最たるものが少年事件だと話す。「被害者が刑事裁判に参加できないのはおかしい」と訴えて署名活動をしている。
 加害者の「少年A」が精神科医らで結成された“特別処遇チーム”によって更生が図られている一方で、巧さんに公的支援はなかった。遠くの高校へ父が車で送る日々が続いた。
 高校卒業から2年を経て、巧さんは、この春、大学生になった。
 以前は、父の姿に「法律は正義ではない」と冷ややかだったが、最近は“全国犯罪被害者の会”の活動にも顔を出すようになった。
 そして、巧さんは、この7年間の苦しい胸の内を、はじめてカメラの前で語ってくれた――。



<番組タイトル> 第13回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『罪の意味―少年A仮退院と被害者家族の7年―』
<プロデューサー> 杉本真一
<ディレクター> 柴谷真理子
<ナレーション> 山本太郎
<撮影> 関口高史
<音声> 長谷川周作
<編集> 野上隆司
<制作著作> 関西テレビ放送

2004年12月17日発行「パブペパNo.04-440」 フジテレビ広報部

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