<青春★ENERGY>結婚披露宴~人生最悪の3時間~

第23回 2006年9月13日(水)放送 あらすじ

もうひとつのシュガー&スパイス

Vol.3『年上の彼・年下の彼』

 2005年、冬。渋谷のタワーレコード店内で、浅井美香(金子さやか)はぼんやりとCDを見ていた。ふと目に入った視聴コーナーの販促用ポップ。そのポップを見ていた美香の目から涙がこぼれ…。

 半年後。タワーレコード吉祥寺店には、会社を辞めてアルバイトをする美香の姿があった。一緒にアルバイトをする杉浦悠太(細田よしひこ)とレコード会社の営業マン・矢口智之(眞島秀和)は美香の存在が気になる様子。そして星占いの美香の星座には「運命的な恋がはじまる」と書いてあるが…。

 ある日、給料日という名目で悠太は美香を食事に誘う。そこで二人は、タワーレコードで働く理由についてお互い話しはじめる。悠太には将来、音楽のプロモーションビデオを撮りたいという夢があった。どの歌にもいいところが必ずあるはずだからそれを見つけて表現するためにポップを書く仕事をしていると言う。美香はつきあっていた人に親友と二股かけられ、彼も友達も失ってしまったと、そしてその落ち込んでいた時期にたまたま見たタワーレコードのポップに励まされたのがこのアルバイトをはじめたきっかけだったと話す。あんな気持ちは繰り返したくないのでもう恋愛はいい、と臆病になっている美香に、悠太は「逃げるな」と厳しいことを言う。一方で同じ話を美香から聞いた矢口は「無理して前に進むことはない」と言う。二人の対照的な言葉にとまどいながらも、美香は矢口の優しさに甘えはじめていた。しかし、本当にこれでいいのか?・・・同時にそんな疑問も常にあった。
 そんな矢先、悠太が店を辞めることになった。プロモーションビデオの仕事で海外に2、3年行くことになったと言う。ポップの仕事を美香に引き継ぐ悠太。そこでも悠太は美香に「逃げるな」と言う。そして悠太は店から去った。

 一ケ月後。店でポップを書いていた美香に店長の長谷川(嶋田久作)は、悠太が過去に書いたポップを参考に、と手渡す。1枚ずつ懐かしそうに見る美香。そしてふとある1枚のポップに目が留まった…「恋を失くしたあなたへ」。
 それはかつて、美香が失恋で傷ついていたときに渋谷のタワーレコードで目にしたポップ。

 「楽しい時間を過ごせたならそれでいいんだ。別れを悲しむより、人を愛せたことを喜ぼう」

 そのポップに心が救われた美香。「なぜここに?」店長に聞くと、悠太はかつて渋谷店にいたことがあるのだと言う。
 悠太が美香にかけてくれた言葉の数々…
 「彼がくれたたくさんのスパイス。それは本当は甘い甘いシュガーだった。私はそれを失くしてからはじめて気づいたんだ」

キャスト

浅井美香(25) … 金子さやか
杉浦悠太(20) … 細田よしひこ
矢口智之(30) … 眞島秀和

ほか

スタッフ

■脚本
 阿相クミコ
■主題歌
 「Lyla」 / Oasis
■プロデュース
 鹿内 植
 三竿玲子
■演出
 松山博昭
■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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