<青春★ENERGY>結婚披露宴~人生最悪の3時間~
もうひとつのシュガー&スパイス(新)
Vol.1『すれ違いのスパイス』
昼休みのキャンパス。井上美波(戸田恵梨香)は友人の内田絵里(高瀬友規奈)と雑誌を読んでいた。「デートコース100選」。そんな雑誌を読みながら美波は、自分には“いつか本当に好きな人を連れて行きたいと思っている場所”があると話していた。そこからの景色を見るとすべてがちっぽけに思える秘密の場所…。
そこに沢井由隆(郭智博)が来た。実は美波は由隆のことが好き。しかし、由隆には彼女がいるらしい。美波にレポートを貸してほしいと必死に頼み込む由隆。ちょうどそのとき、由隆の携帯電話の着信音「カノン」が鳴った。その曲は由隆の彼女の好きな曲。好きな人の好きな曲がかかることで、自分もその曲を好きになりたい・・・由隆は彼女の着信音だけ変えていると言う。
その夜、美波は由隆にレポートを貸すため、待ち合わせをしていた。しかし、そこで美波は由隆が彼女にフラれる現場を見てしまう・・・。由隆の彼女は社会人で、同じ会社の先輩のことが好きになってしまったらしい。
まだ前の彼女に未練のある由隆だったが、その日を機会に、美波と急接近。一緒の時間を過ごすことが多くなった。由隆も美波と一緒にいることで、次第に元気を取り戻しはじめていた。ある日、由隆の携帯電話に美波がかけてみると、着信音に「ライラ」が。それは美波の一番好きな曲。照れくさそうにする由隆だが、美波は幸せな気持ちでいっぱいだった。
しかし、幸せな気持ちとは反対に美波の心には不安が広がりはじめていた。ふとしたことで前の彼女と比べられている自分を感じ始めていたのだ。
そんな中、由隆はとある海辺に美波を連れて行く。そこは由隆の秘密の場所で、そこから見る夕陽は最高にきれいだと言う。…由隆は前の彼女のことがまだ好きなのではないか。思い出をなぞっているだけなのではないか・・・美波の不安な気持ちは一気に流れ出し、由隆に別れ話を切り出してしまう。
ある日、美波は自分の大好きな場所にいた。いつか由隆と一緒に来たかった場所。ふと美波は考える。由隆が自分を連れて行ってくれた場所は由隆の好きな場所で、感動した景色を美波にも見せたかったのではないかと。これから二人で同じ景色を一緒にたくさん見たい…どうして自分はそう言えなかったのだろう。由隆のマンションに走る美波。そして声をかけようとすると、由隆の携帯が鳴って…それは元彼女の着信音「カノン」。
「楽しいはずのこともうれしいはずのことも。優しさも思いやりも、好きだからこそしてくれたことも…過去にとらわれている限り、気がつくことはできない。過去にとらわれている限り、シュガーはスパイスにしか見えなくなる」
昼休みのキャンパス。井上美波(戸田恵梨香)は友人の内田絵里(高瀬友規奈)と雑誌を読んでいた。「デートコース100選」。そんな雑誌を読みながら美波は、自分には“いつか本当に好きな人を連れて行きたいと思っている場所”があると話していた。そこからの景色を見るとすべてがちっぽけに思える秘密の場所…。
そこに沢井由隆(郭智博)が来た。実は美波は由隆のことが好き。しかし、由隆には彼女がいるらしい。美波にレポートを貸してほしいと必死に頼み込む由隆。ちょうどそのとき、由隆の携帯電話の着信音「カノン」が鳴った。その曲は由隆の彼女の好きな曲。好きな人の好きな曲がかかることで、自分もその曲を好きになりたい・・・由隆は彼女の着信音だけ変えていると言う。
その夜、美波は由隆にレポートを貸すため、待ち合わせをしていた。しかし、そこで美波は由隆が彼女にフラれる現場を見てしまう・・・。由隆の彼女は社会人で、同じ会社の先輩のことが好きになってしまったらしい。
まだ前の彼女に未練のある由隆だったが、その日を機会に、美波と急接近。一緒の時間を過ごすことが多くなった。由隆も美波と一緒にいることで、次第に元気を取り戻しはじめていた。ある日、由隆の携帯電話に美波がかけてみると、着信音に「ライラ」が。それは美波の一番好きな曲。照れくさそうにする由隆だが、美波は幸せな気持ちでいっぱいだった。
しかし、幸せな気持ちとは反対に美波の心には不安が広がりはじめていた。ふとしたことで前の彼女と比べられている自分を感じ始めていたのだ。
そんな中、由隆はとある海辺に美波を連れて行く。そこは由隆の秘密の場所で、そこから見る夕陽は最高にきれいだと言う。…由隆は前の彼女のことがまだ好きなのではないか。思い出をなぞっているだけなのではないか・・・美波の不安な気持ちは一気に流れ出し、由隆に別れ話を切り出してしまう。
ある日、美波は自分の大好きな場所にいた。いつか由隆と一緒に来たかった場所。ふと美波は考える。由隆が自分を連れて行ってくれた場所は由隆の好きな場所で、感動した景色を美波にも見せたかったのではないかと。これから二人で同じ景色を一緒にたくさん見たい…どうして自分はそう言えなかったのだろう。由隆のマンションに走る美波。そして声をかけようとすると、由隆の携帯が鳴って…それは元彼女の着信音「カノン」。
「楽しいはずのこともうれしいはずのことも。優しさも思いやりも、好きだからこそしてくれたことも…過去にとらわれている限り、気がつくことはできない。過去にとらわれている限り、シュガーはスパイスにしか見えなくなる」