チーム・バチスタ3アリアドネの弾丸

第10回 2011年9月13日(火)放送 あらすじ

点と線

 女子高生の優花(戸井智恵美)を殺害した容疑をかけられ、20年前の事件の無実も覆されようとしていた松崎(六平直政)が遺体で発見された。持病の肝不全によると断定された死因に納得できない島津(安田顕)は遺体のAi鑑定を強行。だが、事件性を示す不審な点を見つけることができない。落胆する島津に田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、松崎に快楽殺人の疑いが浮上していることを打ち明けられずにいた。

 そんな折、島津は自宅の留守番電話に残された松崎のメッセージに気づく。松崎は20年前の取り調べで警察に握りつぶされた証言を島津に伝えようとしていたが、真犯人の名前を言い出そうとした矢先、何者かが家を訪ねてきた気配に松崎は電話を切り、その直後に突然死していたのだ。

 死の直前、松崎に接触した者がいた。疑惑を深めた島津は笹井(小西真奈美)に解剖を依頼。その結果、首に不審な注射痕が見つかる。痛みや倦怠感を訴える患者が首にブロック注射を打つことはあるが、松崎のような肝不全では出血傾向が強く、医師がブロック注射を選択することはまずない。だとすれば、松崎は何者かに薬物を打たれて殺されたのではないか…?

 田口は殺人の可能性があることを警察に連絡。科捜研が薬物の特定に着手し、松崎の死は一転、殺人事件として捜査が進められることに。部下から報告を受けた斑鳩(高橋克典)は、何かを案じるかのように厳しい表情を浮かべ…。そんな中、白鳥はここ20年間に起こった未解決殺人事件の情報を調べ、3年前の事件に着目する。

 翌日、白鳥は田口を誘ってとある河川敷へ。そこは、3年前の事件の現場だった。土手から転落したと見られていた被害者は女子高生。しかも、遺体の状況や殺された手口までが20年前の事件と同じだったのだ。2つの事件は同一犯と思われ、3年前には刑務所にいた松崎に犯行は不可能だ。

 松崎の無実と、警察の追及を逃れて犯行を続けていた真犯人がいることを確信する田口と白鳥。そして白鳥は、20年前と3年前、そして優花殺しを繋ぐ一本の線に気づく。3つの事件は同じ川の河川敷で起こっていたのだ…。

キャスト

スタッフ

■原作
 「アリアドネの弾丸」(海堂尊著/宝島社刊)

■脚本
 後藤法子

■演出
 今井和久
 星野和成
 小松隆志

■プロデューサー
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)
 八巻 薫(MMJ)

■音楽
 羽岡 佳
 妹尾 武

■制作
 関西テレビ放送
 MMJ

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