『私もエコラも再開しました!』 2011年11月25日

震災直後の今年3月、産後1年3か月で復職しました。

報道センターはなんかピリピリ。社内の至る所が節電で真っ暗。
「すごい時期に戻ってきちゃったね 驚」。社内のどの部署に行っても言われた一言です。

みんなと同様、震災・原発・停電の不安さに加えて、“働くこと”と“育児”の不慣れな二本立てに、本当に自分は太刀打ちできるのか・・・・色んな意味で、不安で一杯な日々でした。

待機児童の問題も、前年夏から保育園の視察を沢山しましたが、正直「なんとかなるでしょう~♪」と気軽に構えていました。しかし甘かった!区立の認可保育園はかすりもせず、2月下旬に区から不合格の通知が・・・・・。

区役所に問い合わせると、「お宅は441人中256番目で、同じ条件で待っていらっしゃる方が181人いらっしゃいます(待機児童となったのが確認できた瞬間でした)。2次審査に受かるには、一日でも早いお母さんの復職が必要ですね~」。
口調は親身になってくれている風でしたが至って業務的な単語の羅列に、途方に暮れてしまいました。
ニュースなどで散々取り上げられていた待機児童の話は本当だった・・・・・。身をもって体験。
「担当番組は決まったのに、保育園が決まらない!これじゃ働けないわ~!!」

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
駅から一番近い認証保育園にその後救っていただいて、なんとか働ける準備が整ったのでした。
と、安心したのもつかの間。ダメ押しのように震災が起きたのです。(CSR活動で後日、被災地へボランティアとして入った報告はCSRのHPからご覧いただけます。)

出社初日、唯一笑えたのは久々に行った自分のデスクに10分も座っていたら、あっという間にその場に馴染んでしまったこと。いやはや、キャリアとは恐ろしいものです。何を隠そう、私、今年入社16年目なもので。

ただ仕事勘という意味では、ニュースの際、以前は原稿を下読みした時と本番の読み尺に1秒たりとも誤差がなかったのに、そこはブランクが足を引っ張り、読む度にかかる秒数が違ってしまったり、なかなか思うような声が出なかったりと、勘を取り戻すのに一か月位かかったように思います。

そうそう!私のことなんてどうでも良いのです。被災地の皆さんの大変さを考えれば。
「被災されて大変な人たちのために、私は復職してアナウンサーとして何ができるのだろう?そして何をすべきなのか?」
復職に際し、私はずぅぅーーーーっと自問していました。
そして心に決めたこと。
それは、職務を全うし、被災地の皆さんが欲しい正しい情報を的確にお伝えするよう努力すること。これはアナウンサーの基本の「き」の字ですが、結局はこれに尽きると。

・・・・・そう思ってはや8か月。
エコラも更新しようと思いつつ、なんと冬になってしまったのです!
もしも楽しみに待っていて下さった稀有な方がいらしたら、本当にお待たせしました、でした。

これからは環境問題も、そうでないものも、ジャンルの垣根をなくして色々つぶやいていこうと思います。今後ともエコラをよろしくお願いします(^^)