アナマガ

塩原恒夫アナウンサーのコラム「私のベストムービー」

2014年01月06日号

【笠井編集長より】
まれに見る熱き戦いを繰り広げた全日本フィギュア選手権。
そのメイン実況を務めたのが、塩原恒夫アナです。その実況内容を細かく聞いていると、塩ちゃんが無類の映画好きであることがわかります。
さあ、そんな塩原アナの「映画ベスト10」の季節がやってきましたよ。

今年も北は札幌から、南は那覇まで、全国およそ50館ほどのスクリーンで大好きな映画を堪能しました。
地方都市もシネコン型の映画館がほとんどとなり、一番困るのが、スクリーンの大きさをネットで調べてからでないと、がっかりする結果が増えてきたこと・・・ハリウッド大作などは、やはり最高の環境で見たいものです。
某チェーンでのマイレージサービスで、一ヶ月無料パスポートをもらえたときは、正直うれしかった〜

対象は、2012.12.1〜2013.11.30に公開された作品です。

洋画ベスト10

10位『グリフィン家のウエディングノート』

劇中に語られる「人生は夢のよう」、豪華スター競演の人間模様を見ること自体が夢体験だ。
日々の出来事の瑣末さを受け流せる気持ちのゆとりを与えてくれた。

9位『最後のマイ・ウェイ』

名曲の秘話を工夫凝らした映像演出でしっかり見せる。
シナトラじゃないよ、シャンソンだよ。マイ・ウェイじゃなくて、ダンダビドゥーダ(フランス語でそう聴こえる)だよ。

出だしは、塩原アナらしいマニアック・ランキング。

8位『ジャンゴ 繋がれざる者』

みんなタランティーノ作品が楽しくてたまらないのだ。演じていて充実のときを感じるのだ。
もちろん、ファンとしての自分自身も!ディカプリオさまさまの弾けだ。

7位『007/スカイフォール』

アデルのおかげで、久しぶりに主題歌も話題に。
年をまたいで、ジェイムズ・ボンドもうでをさせてもらった。50周年にしみじみ。原作も映画シリーズも輝きは永遠です〜

おお!いきなり、メジャー作品連発。
特に『007』を入れてくれてうれしいー。

6位『ゼロ・ダーク・サーティ』

タイトルからドキドキしてくる。キャラクターの関わりがバランスにかけるが、昨年の『アルゴ』同様、手に汗握るハリウッドが描く実話だ。
話題のTVドラマ『HOMELAND』は、別のはなし。

あのビンラディン殺害の裏側で何があったか。ニュースよりも真相に迫ってた。

5位『遥かなる勝利へ』

物語を支配する存在、登場人物の運命を握る映画の神は、やっぱり監督。
製作・脚本・主演も兼ねてロシアのミハルコフが、20年近くかけて3部作はついに完結した。できれば前2作を予習して、涙すべし。

うわー、渋いロシア映画持ってきましたね~。ただ製作費はロシア史上最高にかかってる戦争映画とか。

4位『あの頃、君を追いかけた』

大ヒット・ネット小説を原作者自ら脚本・監督した台湾映画。
少々構成は荒っぽいが、その分感情がストレートに伝わってくる。
アジア発の青春ラブストーリーは、さわやかな感動とともに。

3位『レ・ミゼラブル』

セリフのように歌う俳優、歌のように話される言葉。
口パクではない、撮影時の真剣勝負が、重厚な話をしっかり支えた。
スクリーン鑑賞を満足させる大作も少なくなっただけに、うれしい限り。

みなさんも納得でしょう。

2位『きっと、うまくいく』

インド映画は、上映時間を事前に知っておかないと予定がたたない・・・
三馬鹿学生グラフィティにつきあって、はたして大丈夫なのか!?
時間を返せ、金返せ、心配無用のボリウッド万歳〜

いやー、これは、ほんといい映画でした。DVDでチェックして。

1位『アウトロー』

トム・クルーズ主演作が、ついにわたしの1位になる日が来たか。
ジャック・リーチャー・シリーズ化を期待しての先行投資じゃ。
アクションだけに頼ることなく、原作ミステリーの面白さも活かす。第2作、お願いします。

大衝撃! まさかまさかのトム1位。すご。

『ヒッチコック』

邦画ベスト10

10位『グッモーエビアン!』

能年玲奈のじぇじぇじぇな一年を語るとき、この作品も併せるべき。

9位『共喰い』

芥川賞受賞作のムードが全編にあふれる、こわいくらいの傑作。

8位『くちづけ』

主題歌グッド・バイ・マイ・ラブだけで泣ける作品に。

あまりにひどい結末に、泣きながら文句を言ってたら、題材が実話だった。傑作です。

7位『奇跡のリンゴ』

追いつめられた主人公が夢を掴みとる実話に感動〜

6位『清須会議』

歴史上の有名人にキャラ付けしたキャストが素晴らしい。

軽部アナも絶賛。楽しかったよね。

5位『渾身 KON−SHIN』

相撲の取り組み前の清めの塩の量が、半端なくていい。

こういう地味だけど素敵な相撲映画を見逃さないのはスポーツアナだから?

4位『かぐや姫の物語』

ヒロインは、懸命に今を生きている。それだけで十分・・・

3位『凶悪』

リリー・フランキーの悪役ぶりが、最高にいい。

監督も役者も映画賞次々受賞でしょう。

2位『藁の楯 わらのたて』

イーストウッドのガントレットを思い出しつつ、ここまで良く頑張った。

塩ちゃん!趣味変わった? すごいすごい、も~大好きなんですよ、この映画。珍しく意見が一致してる~。

1位『横道世之介』

2時間40分のボリュームだが、もっとエピソードが見たくなる。ラストは、映画ならではの魅力に充ちる。

作り手の温かさがスクリーンから伝わってくる。今年、高良健吾は映画に出過ぎた感もありますが、世之介は出色でした。

『潔く柔く』

毎年思うんですが、塩原アナはホント映画を見るセンスがいいんです。
塩ちゃんが私の好きな映画をほめると、私は「よし」と小さな声でいい。
私の好きな映画を彼が批判すると、「えーなんでー」大きな声で反論しています(^^;)。
ラインアップに上がったDVDをチェックしてゆくのも、楽しいですよ。

このページのトップへ