FROM LUCKY Vol.45

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これもあれか…

 新幹線のワゴン・サービスが最近変わった…という噂が僕の周りでちょっと出ています。(以降は主観です。失礼があるのは…先にお詫びしておきます)
 この半年ほど、2週に一回から二回、名古屋ー東京間を新幹線で往復しています。実は今から8年前から4年前まで、毎週毎週、新幹線で、同じように名古屋、東京を往復していたのですが、当時、ワゴンサービスの女の子に目が留まった事は、絶対なかったのですが、どうも最近は、三回に一回は「ひょえ!」って目が行ってしまうのです。昔に比べ“判断基準”が変わったって?そんな事は100%ありません(うぅ)。なのにこの確率は…。
 ここ数年の就職難と無縁ではないよね?きっと。その辺の事情は どうなんだろ?女子大生の方、そろそろ火がつくシーズン。今年の実状を教えて下さい。
 そういえば、今、トイレット・ペーパーをコンビニに買いに行ったら、レジで前に並んだオネーちゃんは、就職情報誌を買っていました。

前回からの続き)

 「港なんかねえよ!」
 そう僕が叫んだのは、もう船旅に飽き飽きだったからだけではありません。KohTaoを出発してもう5時間。炎天下のデッキで寝ていて、体中まっか!もうそろそろつく時間なのに、目の前には草木の生い茂った海岸線。港なんかどっこにも見えないのです。で、だだをコネ始めて約20分。行く手に河口が見えてきました。小さな灯台があるだけの川岸の岸壁、上流から降りてくる何だかいびつに背の高い船。「ひょえ!これで対面交通??」と言うほど狭い川に、驚くほどの量の船が停泊していたのです。
CHUNPON STATION あの「深夜特急」で沢木耕太郎先生が野宿したというチュンポンを目指している連絡船です。が…、見えるのは川に停泊した、大きめの漁船群。いつまでたってもこの船が留まれそうな桟橋は見えてこなかったのです。時間にルーズな事には慣れっこになっていたのに…、んがしかし、桟橋について、目指すチュンポンの駅に到着したのは、予定時刻をもう2時間も超えていました。駅の窓口に慌てて駆け込み…閉まってる?!中で休憩した駅員に問いただすと、バンコク行きの夜行は、な〜んとまだ5時間待たなければならない。で、無理矢理チケットだけは買って、町に出かけることにしたのです。
 夕闇が迫るにはまだ間のある時間。舗装もされていないメインストリートまで歩いて20分。2フロア、エスカレーターのあるデパート。ひとつだけだけど、ロビーにカフェ、そして生バンド演奏まであるホテル。やたら天井が高い、市場のような食堂。 2人も3人も無理矢理乗って走り回るスーパーカブ。耳に入ってくる人々の喧噪…。

もう、このチュンポンの夕刻で、旅は終わっていました。

 わずかまる1週間あまりしかいなかった別天地。喧噪も埃もない、緑と青、白。それだけのパラダイスから、もう、遥か遠く離れた所まで戻って来てしまったのです。
 「また、あの人たちに会えるのだろうか?」
 旅の終わりでいつもしてしまう、些細な問いかけに、またしても自分で答えることができないまま、バンコクへ向かう夜行列車の人、となっていました。取り戻すことに半分は成功していた何かに、結局今回もたどり着けなかった、取り戻せなかったのです。  

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