FACTORY TALK Vol.4


portrait KEIKO
KEIKO in Talking with SOUL FLOWER UNION

KEIKO詩の世界がどうも、なんだか神戸をふっと思い出すんですけど。
中川まあ、聞いて貰ったとおりなんやけど…。テレビなんかでは神戸は凄い非日常的で凄いですって感じやったんけど、俺らはずっと2日に一回ぐらい行ってたら、瓦礫の中ですごい日常的に暮らしをやってて…。それが凄い、力強いし…、信じられないようなブラックなギャグがそこでは通ってて、滅茶苦茶おもろいねん!明るいしね…。まあ、ひとつの言い方ですけど…。
もちろん凄いモノを抱えてしまったわけですけど…、でもみんなが集まれば凄い明るいし…、普段やったら絶対なかったと言うことが起こってるのね。ポジティブやし…。これ見たときに、これはお涙頂戴やない!と思ったんです。そういうのが歌詞書くときに、すごい頭の中にあったのね。でも歌詞か居てるときに神戸の事書こうと思ってたわけでもないんですけどね…。
KEIKOあ、そうなんですか!
中川あの曲書いてるのが、(神戸に)行ってる真っ最中やったし、どうしても逃れることが出来へんかったし、無視することもできへんかったんです。
伊丹初め行ったときは、電気も通ってへんし、声も阪神タイガースのメガホンで…
KEIKOはい!
伊丹で、電気もないし、明かりもないから、ドラム缶で火をたいて…。テレビもないし…。でもなんでこんなに楽しいんだろう?夜も終わらないし…、って感じそんな事、体験したこともないし…、凄く感動的だったんですよ。
KEIKOその想いがそのまま音楽になってますよね。
中川作ってる側からしてみると、結果的にそうなったな!って感じなんですけど。
(中略)

中川元々はサイケデリックミュージックとかパンクとか凄い好きで、ずっとやってきて…、三〜四年ぐらい前かな?アイヌの人とか在日朝鮮人の人だとか、出会っていく中で、彼らってみんな民謡とか凄く大事にしているのね。日本だと過去のモノを保存するような感じなのに、はっきり言うとダサイアレンジで、何も変わらずにやってるけど、でも現在進行形でやっている人たちを見ると、ロックとかパンクとかの要素もどんどん入っていってて、それ見ると、自分らって何やろうな?って考えざるを得ないって…。
KEIKOう〜ん
中川で、今、エレキギターを三線に持ち代えて、まあ言ってみれば人の楽器やけどでも遊ぶことは出来る。で、遊んでいたら自分の楽器になってきてしまっている?というか…。
KEIKOうんうん
中川もちろん沖縄の人が弾くのとは全然違うけど…
伊丹伝統って言う形の中に、あまりにも閉じこめられているから…、魅力的なモノでなくなってしまっている…?伝統を破壊してしまうことに興味があるねんな、だから。
中川うんうん


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