KEIKO | 詩の世界がどうも、なんだか神戸をふっと思い出すんですけど。
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中川 | まあ、聞いて貰ったとおりなんやけど…。テレビなんかでは神戸は凄い非日常的で凄いですって感じやったんけど、俺らはずっと2日に一回ぐらい行ってたら、瓦礫の中ですごい日常的に暮らしをやってて…。それが凄い、力強いし…、信じられないようなブラックなギャグがそこでは通ってて、滅茶苦茶おもろいねん!明るいしね…。まあ、ひとつの言い方ですけど…。
もちろん凄いモノを抱えてしまったわけですけど…、でもみんなが集まれば凄い明るいし…、普段やったら絶対なかったと言うことが起こってるのね。ポジティブやし…。これ見たときに、これはお涙頂戴やない!と思ったんです。そういうのが歌詞書くときに、すごい頭の中にあったのね。でも歌詞か居てるときに神戸の事書こうと思ってたわけでもないんですけどね…。
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KEIKO | あ、そうなんですか!
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中川 | あの曲書いてるのが、(神戸に)行ってる真っ最中やったし、どうしても逃れることが出来へんかったし、無視することもできへんかったんです。
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伊丹 | 初め行ったときは、電気も通ってへんし、声も阪神タイガースのメガホンで…
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KEIKO | はい!
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伊丹 | で、電気もないし、明かりもないから、ドラム缶で火をたいて…。テレビもないし…。でもなんでこんなに楽しいんだろう?夜も終わらないし…、って感じそんな事、体験したこともないし…、凄く感動的だったんですよ。
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KEIKO | その想いがそのまま音楽になってますよね。
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中川 | 作ってる側からしてみると、結果的にそうなったな!って感じなんですけど。
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