CLAMP TALK : 宇都宮隆　＆　木根尚登

TK in Talking with KINE & UTSU.

木根:

この番組は特に業界必見の番組って言われてますよね。

tk:

けっこう大変でしたね。なにかとね。やっぱすごいね。

宇都:

いや、でもね、それだけ喋れたら大したもんですよ。

木根:

うん。

tk:

そうですかね?

木根:

なんかまた、いろんな人たちをね、相手にね。

tk:

思えば大変な人、たくさん来たよ。

木根:

いやもう、見てるだけでも緊張しちゃうような人もいたしね。それにもう堂々 とね。

tk:

どれか見てたことある?

木根:

僕はあの、拓郎さんにイジめられてるのは見ました。

宇都:

ああ、僕もそれ見た。

tk:

拓郎さんは面白かったね、あれはあれでね。

木根:

ね。

tk:

あの人、忘れちゃってたんだよね。

宇都:

え?何を?

tk:

ほら、僕たち見にいったじゃない。コンサートどっか。

木根:

ああ、3人でいったね。

宇都:

地方でね。

tk:

僕も「吉田拓郎さんだったかな?」って、ちょっとなんか半信半疑なとこもあって。でも、間違いないなと思ってたんだけど。行ったよね?

宇都:

行った。

木根:

行った、行った。コンサートにね。楽屋に行きましたよね。

tk:

もうやっぱ、あの頃は目に入ってなかったのかな、僕たちのこと。ぜんぜん覚えてなかったね、それはね。

木根:

ああ、ありましたね。

tk:

まずそっからあの時の話しは出来なかったしね。

木根:

まあ、それに限らずいろんな人たちとね。

tk:

そうですね。ちょっとパッとは思い出せないけど、忌野清志郎さんとかもお話しになっていただけなくて大変だったりとかね。

木根:

清志郎さんね。

宇都:

僕、見なかったからわかんない。

木根:

でもね、なんとなくイメージは。

tk:

喋ってくんないよって。

木根:

よくさ、ほら、まあ宇都なんかもラジオではあんまり喋んないほうだからさ、喋んない人ってパーソナリティとしてはさ、辛いんだよね。

tk:

宇都なんて喋るほうだよね。

木根:

かもしれない。

tk:

今はね、もうね。

木根:

宇都だと逆に、だってラジオ持ってるからね、だから逆に喋らない人が来ると辛いでしょ?

宇都:

そうだね 。だからもう、その時は二人とも喋んない感じで。

木根:

そうそう、二人とも喋んないから。

tk:

ラジオでね。宇都はね、アシスタント使うのウマいからね、前からね。

宇都:

あ、そうですね。それはよく。

木根:

なるほどね。

tk:

横にいる人をウマく使うから。それでちゃんと話しになってってるんだよね。一人はやっぱ辛いよね。

木根:

あるね。で、やっぱりみなさん他のゲストの方は音楽の話中心ですか?

tk:

当り前じゃないですか。

木根:

あ、やっぱりみなさん好きなんですね、音楽が。

tk:

あのね、すごく感じたのは、みんな真剣に取り組んでらっしゃいますね。

木根:

あ、そう。

宇都:

いや、でも、真剣に取り組んでるのは一緒だと思うんだよ。

木根:

あ、そう。

宇都:

ただほら、それをね、どこで真剣にしてるかっていうね。

木根:

ああ、なるほどね。

宇都:

表面的に。

木根:

見えないとこでね。

宇都:

そうそう、そうそう。

木根:

ああ、なるほどね。

tk:

そうだね 。やっぱりトークでっていうか、訴えて音楽を真剣にっていう人もいるしね。だから、やっぱりでも、基本的に音楽やってる人は話さないと思ってたんだけど、案外話しますね、みんなね。

木根:

どう?やっぱりその音楽性の違いのものはあるわけじゃない。「私は小室さんの音楽とちょっと違いますけど」って出てくるわけじゃない。

tk:

そう、それはたくさんいましたよ、もちろん。

木根:

いた?最初からにそういう感じの人もいた?

tk:

いましたね、それはね。

木根:

「俺は小室の音楽嫌いだ」と。

tk:

うん。まあ、嫌いだっていうか。

木根:

っていうのがなんか顔に出てるような人とか。きっと嫌いだろうなって。

tk:

ちょっと商業音楽だろうな、みたいな人はあると思いますね。

木根:

なるほどね。公害なんて言う人もいるもんね。

tk:

公害?あ、なるほどね。

木根:

僕はそう思いませんけどもね。

tk:

でも、この二人しかわからないことかもしれませんけど、ほとんど一緒ですよね、サウンド的にはTMの頃と。変わってないでしょ?

宇都:

変わってないですね。

木根:

あのね、僕、思うんだけどね、どうして売れちゃうとね、売れるとそう言われるのかな?って。そう感じるね。これが逆だったら、稀少価値でもってすごいものになっちゃうんだよね。同じ音楽でも絶対に。そう思わない?なんかね、売れるってすごいことだなと思っちゃうよね。

tk:

商品になっちゃうからね。

木根:

だから要するに商業主義っていうことになっちゃうわけじゃない。だから、作っててそれがなんか濫用してるように思っちゃう。

tk:

自分でね、メロディとかもほとんど『ヒューマンシステム』の頃とかのメロディラインと変わってないね。

木根:

でも、いい曲じゃん。

tk:

あの頃で一つ形に僕なんかは、なんかわかったような感じだって言ってたじゃない。僕は個人的には、好きですね、あのアルバムは。

宇都:

そうだよね。

tk:

あとはね、このあいだ『キャロル』を演奏したんですよ。1月に。

宇都:

見ましたよ、ちょっとビデオで。

木根:

ああ、そうそう、見た見た見た、写真週刊誌で。

tk:

写真週刊誌?音は聞いてないじゃない。

木根:

音は聞いた。写真週刊誌で写真と、その週刊誌の人の目で見た。

tk:

もう、それでわかっちゃうよね、それでね。

木根:

ん?

tk:

だいたいわかっちゃうよね、それでね。

木根:

でも、マニアックだったって書いてあったから。あ、きっとあの『天と地』とかああいうのやったんだろうなと思って。

tk:

まあ。

木根:

でしょ?

tk:

あのね、それもやったけど、『キャロル』をやった、全部。

木根:

『キャロル』もやったって書いてあった。じゃあ、あの昔のファンも喜んだんじゃない?すごい。

tk:

うーん?でも、果たして昔のファンの方がいたかどうかっていうのありますよ、それは。

木根:

あ、そうかそうか。

宇都:

ほとんどなんか、みんな棒立ちで。目が一点を見てるような感じに見えたけどね。

木根:

多分、だから「小室サウンドだから踊りに行こう」ってパァーッて行ったら、もうそれこそピンク・フロイドみたいに。

宇都:

あれ、椅子あったの?

tk:

椅子あったよ。

宇都:

あれ、座らせた方がよかったと思うんですけど、僕。

tk:

え?座ってなかったのか、みんな。

宇都:

みんな立ってたみたいよ。

tk:

あ、立ってたの?

宇都:

あれ、辛いと思うんだ、すごい。

tk:

辛いよね、それ。やっぱり「Sit down」て言わなきゃいけなかったね。

木根:

そう。一言。

tk:

言ったほうがよかったね。

宇都:

それはちょっと、日本語でもいいんですけど。

tk:

でもまあ、『キャロル』やってよかったよ、それはそれで。

木根:

まあ、もともとプログレが好きだからね。

tk:

うん。

木根:

プログレやればいいのに。

tk:

ああ、やりたいよ。あの、ボイストレーニングとか、ちゃんとまだやってる?

木根:

やってますよ。

tk:

あ、やってる。

木根:

うん。だって、僕は自分がね、60歳に賭けてんですよ。

tk:

なるほど。

宇都:

60?

tk:

60でブレイクをしようっていう。

宇都:

ブレイク?

木根:

そう。ブレイクしようかなって。

宇都:

どういうブレイクになるんだろう?

木根:

ほら、小室さんの音楽ってもう旬じゃないですか。もう今ボーンボーンと。

tk:

まあ、時代的に今しかないですね、それは。

木根:

僕の音楽ってのはね、けっこう死んでから評価されるみたいな。

宇都:

おまえ、それ、洒落になんないよ。

木根:

え?なんで?

宇都:

それ、すごい洒落になんないと思うよ。

木根:

いや、だって、ベートーベンしかり。滝連太郎さんしかり。

tk:

じゃあ、もうちょっと歳、多めに言っておいたほうがいいんじゃないの?

木根:

歳?

tk:

もしかしたら、60でもピンピンしてるかもしんないじゃないですか。

木根:

あ、そうだね 。

tk:

90ぐらいで。

木根:

90ぐらいでブレイクしようかな。もしかしたら120ぐらいでね。

tk:

可能性がある?

木根:

誰からともなく、ヒュルヒュルと歌い継がれていく。

tk:

「おや?」みたいな感じですか?

木根:

そうそう、そう。

tk:

そうですかね?

木根:

そのぐらいの開きあるかな。音楽的な旬と。

tk:

時代的にね。宇都はスタジオ入ってるの?今。

宇都:

うん。ずっと。

tk:

ずっと入って。

宇都:

うん。去年から。

tk:

あ、もう今ずっとアルバム用に溜めてるんだ、曲はね。

宇都:

うん。とりあえずシングルは上がってるけど。

tk:

上がってると。着々とみんなやってるんですね。

木根:

まとめよう。まあ、TMネットワークとしてですね、T.M.Nがいつ復活するのかっていう。

tk:

TMネットワークとしてT.M.Nが?

宇都:

もう自分でも何いってるかわかってない。

木根:

いやいや、TMネットワーク改めT.M.N.。まあ、何でもいいんですよ、名前なんか。この3人がなんかあの、何かやるんじゃないかっていう噂はどうしましょうか?

tk:

あ、それを最後にね。まああの、なんか、お陰様でこういうのもあったりして、で、今年は少し動きがあると思いますね。

木根:

おお、なるほど。

tk:

あるじゃないですか。

木根:

あ、そうですね。それはありますね。そうするとなんか。

tk:

頑張ってそれをやりますよ。

木根:

だってわかんないんだもん、その説明じゃ。きっと、多分テレビ見てる人もわかんないだろうな。

tk:

あ、じゃあ、まず宇都と一緒に作るじゃないですか、それで。

木根:

うん、作るよね。

tk:

で、どういう形になるかわかんないけど、僕、けっこうそれは作っちゃっていいんだよね?

宇都:

そうだよね。

木根:

作っちゃうの?誰のかな?

宇都:

いや、俺もよく知らないんだよ。

木根:

作っちゃっていいんだよ。

tk:

作っちゃっていいんじゃない?で、やってみたりするじゃない、それは。

木根:

そんなような動きのなかから、なんか生まれると。

tk:

ガボールスクリーンていうゲームが出るんだよ。

木根:

ねぇ、これ『キャロル』に出てくるガボールスクリーンね。

tk:

知る人ぞ知る。そこで今、TMネットワークの時の『キャロル』が93〜4万枚いってるんで、もしかしたら100万枚、6年目にして。

木根:

そう?ちょっと『キャロル』ね。売ろうか?

宇都:

売ろうか?

tk:

うん、ちょっと売ってみようかなと。少しやってみようかと思ってんですけど。

木根:

じゃあ、『キャロル』でツアーやろう。

tk:

『キャロル』ツアー?

木根:

うん。

tk:

ミュージカルみたいなやつ?そういうのやりたがってる人も今日きてますね。

木根:

じゃあ、ミュージカルやりましょうか。

宇都:

ミュージカル?

tk:

そういう話しをね、やろうと思ってるんですよ。

木根:

宇都の夢はね、最終的な夢はミュージカルじゃないの?

宇都:

俺、ぜんぜん。

木根:

うそ?よくほら、歌って踊ってって、ミュージカルが一番上にあるじゃない。

tk:

まあ、そうですね。ブロードウェイとかね。

木根:

ブロードウェイとか出るんじゃないの?

宇都:

出ないよ。

木根:

出ないの?なかなかブロードウェイまではいかない?

宇都:

ああ、あそこの。

tk:

商店街ね。

宇都:

あそこぐらいは歩いてもね。

木根:

つまんないね。

tk:

うん。つまんないけど笑っちゃう。

木根:

つまんないけど笑っちゃうけど、ミュージカルやろうよ。あ、ミュージカルやろう!

tk:

はい。

木根:

話しは俺が作るから。

tk:

あと宇都宮君がいるからかな?あ、宇都と

木根:

じゃないよね?

木根:

そうそう、そう。いやいや、そんなことない。そんな仲間外れみたいなことしないよ。

tk:

それはしないよね。

木根:

いや、ただまあ、なんとなくうっとおしいかなと思って。

tk:

今のをまとめにしようか?じゃあ。

木根:

はい。

tk:

えぇと、じゃあ、そういうわけです。

宇都・

木根:

:

はい。

木根:

今年は3人でミュージカルをやる方向て頑張っていこうと。

tk:

とりあえず『キャロル』売ろうよ。

宇都:

『キャロル』ね。

tk:

僕、キャンペーンしますから。

宇都:

わかりました。