clamp talk : アン・ルイス
kahala and ann
ANN:
こんにちは。お願いします。
華原:
お願いします。初めてですね。
ANN:
ですね。今日、お似合いよ、髪の毛。
華原:
ありがとうございます。
ANN:
可愛い。すごい可愛い。
華原:
ありがとうございます。今日は何を話していいか私もよくわからないんですけれども、音楽のお話しをしてもらえたらすごく嬉しいんですけども、よろしいですか?
ANN:
いいですよ。
華原:
私はいつもANNさんの、あ、そういうふうにお呼びしていいですか?
ANN:
もちろんです。
華原:
ANNさんの曲はいつも友達とワァーッていく時にバァーッと歌わせていただいてます。
ANN:
本当? どれ歌うの? 「六本木心中」?
華原:
♪キレイでしょ〜、みたいな。
ANN:
あ、そう。「あゝ、無情」。
華原:
はい。すごい発散できるっていうか。
ANN:
あ、そう。お幾つなんですか? 今。
華原:
私、23です。
ANN:
あ、本当。もっとちっちゃいふうに思えるね。
華原:
はい、すいません。
ANN:
ちゃんと大人になってるのね。
華原:
はい。
ANN:
そうか。
華原:
大人になってるんですけど。あと「WOMEN」とか、すごく好きです。
ANN:
そうですか。ありがとう。
華原:
ずっと海外に住んでらっしゃるんですよね?
ANN:
ま、いちおうね。
華原:
今はロサンジェルスに1年半ぐらい住んでるって聞いたんですけど、なんでロサンジェルス?
ANN:
あのね、ロスはやっぱり天気がいいし。レコーディングで毎年行ってて、ちょっとは道とかがわかるから安心するし、友達も多いし。
華原:
友達が多いんですか。
ANN:
うん。それでアメリカっていう場所はやっぱり安いでしょ、いろんなものが。生活しやすいし、裏庭欲しかったし、犬のために。
華原:
犬のために。犬と猫を飼ってらっしゃるんですか?
ANN:
うん。犬1匹と猫4匹。動物好きですか?
華原:
はい、好きです。
ANN:
どっちが好き?
華原:
猫が好きです。
ANN:
本当。猫派?
華原:
はい。
ANN:
可愛いよね。
華原:
はい。
ANN:
何匹か飼ってますか?
華原:
えぇと、ロスで小室さんが2匹飼ってます。ロスでは車の運転したりとか、あとお買い物したりとか、住んでるんですよね?
ANN:
そうです。
華原:
もうそんなのは当然の話で。
ANN:
そうですね。
華原:
どんな夜の遊び方をするんですか? ロスっていうと、夜の遊びっていう感じもするんですよ。
ANN:
する? 私、ぜんぜんしない。
華原:
しないですか?
ANN:
遊ぶ? 夜。
華原:
夜ですか?
ANN:
どこ行く? 御飯食べたら帰ろうってなんない?
華原:
私は、そういう印象も持ってるんですよ。
ANN:
ロスに対して?
華原:
はい。いろんな印象を持ってて。あと、お昼、昼間の光とかすごく気持ちいいじゃないですか。そういうのもすごく印象あるし。
ANN:
印象じゃなくて事実でしょ?
華原:
すいません。
ANN:
いやいや、そういう意味じゃなくて。でも、夜さ、遊びに行くとこある? 面白くないんだもん。
華原:
あ、それは本物ですか?
ANN:
どれ? TATOO?
華原:
はい。
ANN:
うん。いれてないの? どこも。
華原:
はい、ないです。痛くないですか? そういうのって。
ANN:
痛い。
華原:
他にもいろんなところにあるんですか?
ANN:
ううん。
華原:
手だけですか。すごいですね。綺麗ですね。バラですか? それは。
ANN:
これ、もう12年ぐらい前に入れたの。
華原:
12年前。
ANN:
やっぱりマイク持った時とか、煙草喫った時にカッコいいかなと思って。私の夢はね、どっかバーかなんかで飲んでて、飲めないんだよ。
華原:
お酒、飲めないんですか?
ANN:
お酒飲めないんだけど、男の人が来てさ、ナンパするわけよ。だけど、名前は言わないの。でも、「あの手にバラの入れ墨を入れた女」っていうことで覚えられていたい、みたいな。そういうなんて言うの? シーンを作っちゃうわけよ。で、そういうの「あ、カッコいい!!」とか思って、思い付きでバァーンとか入れちゃうタイプ。
華原:
思い付きで。
ANN:
それが大事よね。現場処理と思い付き。これは大事。
華原:
現場処理? そうですか。お酒を飲まないっていうのは、珍しいっていうか。ぜんぜん飲めないんですか?
ANN:
ぜんぜん。少々ワインが飲めた時はあったんだけど、もうね、吐く。飲めそうでしょ?
華原:
はい。もう何でも。
ANN:
っていう感じでしょ?
華原:
はい。
ANN:
ぜんぜん。美味しいとも思わないし。そのワイン飲んでた時も、みんなとノリが一緒になりたいから無理に飲んでるっていう感じで。もう3杯目には吐く。今も、一吸いじゃない。なんて言うの? 一回ゴックンってやる。
華原:
一杯ですか?
ANN:
一杯だと全部になっちゃうでしょ。一吸い?
華原:
一口?
ANN:
あ、それ! ありがとう。ああ、スッキリしたね。
華原:
ありがとうございます。
ANN:
その一口で吐く。飲めるの?
華原:
お酒ですか? 飲めるようになりました。
ANN:
なに飲むの?
華原:
最近は赤ワインが好きですけど、銘柄とかはぜんぜんわからないです。
ANN:
ドライ系とかほら、甘めとか。
華原:
なんか酸っぱいのが好きなんです。
ANN:
あ、そう。アセロラドリンク、好き?
華原:
アセロラドリンク?
ANN:
私、あれ大好きなの、酸っぱいから。
華原:
なんか身体に良さそうですよね。いいですよね。なんか、ANNさんてそういう方だったんですね。
ANN:
え? どういう方と思った?
華原:
いや、なんか、バラエティに富んでる人っていうか。
ANN:
あ、そう?
華原:
はい。
ANN:
じゃあ、今バラエティに富んでない?
華原:
え?
ANN:
富んでないように思える?
華原:
いえ、今そう思ってます。
ANN:
あ、今そう思ってるのね。でも、会う前はどう思ったの?
華原:
会う前は……。
ANN:
恐げ?
華原:
いや。
ANN:
それはない?
華原:
はい。
ANN:
今度、シングルは出るんですか?
華原:
えぇと、12月の24日にアルバムを出します。
ANN:
あ、そう。eveに。
華原:
はい。
ANN:
シングルは?
華原:
シングルは決まってないです。
ANN:
あ、本当。いいね、そういうやり方。普通ほら、ローテーションっていうのがあってさ、シングルが決まっての、とかさ、あるじゃない。いちおうこれから決まるの?
華原:
シングルですか? 明日が見えないっていう感じなんですよ、毎日が。
ANN:
それはどうして?
華原:
責められてるから。
ANN:
誰に? record companyに?
華原:
いえ、そういうんじゃなくて、自分自身で責めてるところがあって、責められてる。
ANN:
自分で自分を責めてんの? 何に対して責めてるの?
華原:
うーん? 曲を出すっていうことに関して。
ANN:
出したくないの?
華原:
出したいからいろいろ考えたりするんです。
ANN:
ああ、じゃあ自分で決めれるの?
華原:
発売日とかですか?
ANN:
じゃなくて、「どの曲がシングル」とか。違うの?
華原:
ぜんぜんわかんないです。ANNさんは自分で全部ビデオの撮影とかシングルの発売日とかでもいろいろ?
ANN:
発売日はわかんないけど。
華原:
はい、すいません。ジャケットの撮り方とか、そういう。
ANN:
関わりね。
華原:
はい。
ANN:
全部やります。
華原:
全部やるんですか?
ANN:
あの、曲選びは、みんなで選んで。で、向こうが、例えばディレクターとかが選んだ曲がどうしても気に入らなければやらないけども。まあ、意見を聞きつつ。でないとさ、自分のことってさ、自分わかんない時あるじゃない。
華原:
はい。いっぱいあります、私。
ANN:
あるでしょ。だから、まあ意見も聞きつつ。ただ、自分の声は自分がわかってるつもりだし。歌っててほら、好きなタイプのメロディもあれば、「声に合わないな」とか「歌いづらそうだな」とか、そういうのが全部含まって、そういう耳で聞く場合もあるし。単純に「あ、好き」と思って選んじゃう時もあるし。でもね、ディレクターとかがね、よく「いや、これは絶対ですよ、ANNさん」って言ったらね、「じゃあ、誕生日にあげる」って言うの、いつも。
華原:
カッコいいですね。
ANN:
いやいや。「じゃあ、あなたにはあげる」って言うの。
華原:
え? その一人の人にあげちゃうんですか?
ANN:
そう。いやだから、そうやって言ってね、困らせるの。
華原:
私はそういうことはあんまりわからないんですけど、困らせたりとかするの好きですか?
ANN:
けっこう意地悪かな。
華原:
意地悪なんですか?
ANN:
いや、そうやってマジに言われちゃうとあれだけど。まあ、面白がる意地悪はするよ。しない? そういうの。
華原:
意地悪ですか?
ANN:
するって。絶対するって。可愛い意地悪だよ。本気のはダメよ。
華原:
意地悪はされるのが好きじゃないので…あの、日本人と外人の何が違うと思いますか? 外人って、ANNさんから見たら日本人っていうのは外人なのかもしれないですけど。
ANN:
まあ、まあね。いや、だから日本人って見ちゃうと、日本独特な日本人の性格とかなんて言うの? 持って生まれた国民性っていうのか。そういうのはあると思うよ。だから、本当のことを言わないとか。
華原:
本当のことを言わない? 私、本当のことを言ってます。
ANN:
うん。
華原:
はい。
ANN:
とか、あとやっぱりね、私はね、日本の仕事のやり方が嫌い。
華原:
日本の仕事のやり方?
ANN:
うん。仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、遊びがない。あとほら、遊びも仕事のうち、みたいな。接待とか。
華原:
あ、そういうのですか。
ANN:
だからね、ストレスが溜まる人たちなんじゃないかなぁ? と思うの。アメリカ人なんか、私 はあの、ヨーロッパ人の話は出来ないけども、アメリカ人はやっぱり月〜金働いたら土日バーン休んで、なんて言うのかな? 近場のどっか自然とたわむれに行ったりとか。わかんないけど、ガンッて休めると思うのね、身体を。それからまた月曜日から金曜日。だから、日本人はoverworkをしちゃうと思うのね。そう思いませんか?
華原:
私はよくわからないですけど。
ANN:
自分のことを考えてそう思わない?
華原:
自分ですか? 自分のことを考えて、時々そういうふうに思う時はあります。「なんでこの人にいろいろ余計なことを喋ったりとかしなくちゃいけないのかな?」って思ったりする時もあります。
ANN:
それは何? 例えばインタビューでとか?
華原:
そうですね、はい。
ANN:
そうか。でも、それはさ、この道選んじゃったからにはさ、言わなきゃいけないことなんだよね、きっと。
華原:
はい。
ANN:
言わなくていいことは言わなくてててんだけどね。でも、わかるよ、それ。
華原:
わかります?
ANN:
「言うもんか!」と思う時あるでしょ。
華原:
絶対言っちゃダメって思ってても言わせようとする人がいて。
ANN:
あ、そういうこと。
華原:
はい。それで、でも絶対言わないように我慢したりとか。なんかそういうのも嫌ですね。嫌だって思うところですけども。今のアメリカの女の子っていうのは、どんな感じなんですか? 例えば私は日本人の23歳の女の子、女の人ですけど、アメリカの23歳とかそういう年齢の女の人とかっていうのは、どういう感じなんですか?
ANN:
うーん? 私もね、正直言ってそういうお友達はいないけども、でも、メルローズって知ってる? あの通り。
華原:
はい。
ANN:
あそこのね、ちょい外れに住んでるのね。ちょい外れって1blockもいかないぐらいところに住んでて、しょっちゅうメルローズ行って、茶飲んで、人を見てるのが面白いんだけども。だから、喋ったりとかはしたことないけど、日本みたいになんて言うかのな? 「幾つから幾つまではこれ」とか、「この時代はこれ」とか、ブーム関係、それは私、アメリカはないんじゃないかと思うんたむけどね。
華原:
そうですか。
ANN:
そう思わない? 普通? 普通のだから遊びを普通にやってるんじゃないかな? ライフスタイルに合った。だから、私が何を言いたいかというと、日本は身体を売ってプラダのバッグを買うとか、そういう話を聞くじゃない。
華原:
はい。
ANN:
聞きたくないけども。そうすると、もちろん哀しいんだけどアメリカだろうが他の国の人たちっていうのは、例えばプラダのバッグでも何でも、その類のものを買う時っていうのは、lifestyleに合ってる人が買うと思うのね。
華原:
ライフスタイル?
ANN:
要するに、お金持ちってだっていう言い方は変かもしれないけど、お金持ちの人はそれを買えるわけよ。買えるから買うっていう意味での、そういうlifestyle。でもほら、日本って昔からそうだけども、30回ローンとかそういう立場に合わない、ただ流行り。何でも流行り、流行りだから。それがなんか日本はすごくありすぎて。アメリカなのか世界中全部なのか、日本以外はそういうことはしないなっていうことは思うよ。だって、23歳ぐらいの、まあ二十歳とか、わかんないや、高校生でも、例えばおうちがお金持ちでも、そういうの持ってる人ってあんまり見ない。まあ、二十歳過ぎたら持つかもしれないけども、ちっちゃい子たちが。だから、その違いはすごくあるけれども。
華原:
それは確かになんか、私も普通の、例えば移動中とかに外の風景を見れたりするわけじゃないですか。そういう時にみんな同じ格好してたりとか、そういうのはなんか「うーん?」って思う時ありますね。
ANN:
ね。だからさ、私なんか正確上「みんなと一緒じゃ嫌」って言うタイプだったし。まあ、今はそこまでカッコ付けの考えは何にもないけども。でも、日本っていうのは、だからそういう話を人とすると「ああ、島国だから」って終っちゃうんだけど。なんで同じもの、ルーズソックスとかわかんないけど、ああいうの履いて集団で。で、やっぱりみんながしてるから安心感だというのだが、それでもよく意味がわからないと思いません?
華原:
そうですね。すごいルーズソックスはすごかったです。
ANN:
ね。でも、美勇士なんかルーズソックス見るとドキドキするらしいのよね。
華原:
ドキドキするっていうのはドキドキ?
ANN:
年頃的にさ、そういうのがいいんじゃないかな。だから、その時代、時代で流行りがあるから、それを通っていくのはいいことだとは思うけど。
華原:
集団でバァーッっていうのがダメだと。
ANN:
ね。集団で。オリジナリティってやつ。
華原:
オリジナリティ?
ANN:
それが欲しいですよね。
華原:
個性が欲しいということですね?
ANN:
そういうことですね。
華原:
日本人には個性が足りないと。
ANN:
個性も、個性っぽい人たちも多くなってきて、あれとは別に。だから、それはそれですごくよくなってきたとは思うけども。
華原:
そういうふうに思ってるんですね。
ANN:
はい。
華原:
確かに、私も個性を持とうって、個性が持ちたくて、自分が欲しくて歌を歌ってるっていうところは、そういう気持ちはあります。自分っていう自分があるっていうのを見せたいっていうのがあって。
ANN:
大丈夫。絶対に大丈夫。十分個性あるから。
華原:
はい、ありがとうございます。
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