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FACTORY721 CS0027 :
SOUL FLOWER UNION インタビュー - 海行かば 山行かば

オリジナル幾千里のがれきの町に立つ | 海行かば 山行かば | 風が唄にたゆたう物語


中川
伊丹英子相当,身軽になったからね.このアコーディオン持っていけばええわけやし,オレは三線持っていけばいいわけやし,河村もギターかベースを持っていけばいいわけやし,ヒデボウもチャンゴ,あるいはサンバがあればいいわけやし.音楽が出来るっていうわけで.いろんなとこ行きやすくなったね,海外でもね.
ほんで,北朝鮮はね,たまたまピースボートって団体が,今すごい状態になってるからね食糧難の,北朝鮮はね,で,米を持っていこうと.米を持ってって,なおかつそれをただ送るだけじゃなく,地元の人間に手渡すところまでちゃんと見届けると言うね,そういう形でやろうという,農協とかいろんな団体と組んでやって.そのときに「音楽をやってくれへんか」って,ゲストで船に乗ってね.いやほんと行って良かったよ.同じやねん,どこ行っても.おばちゃんとかなんかしらんちょろちょろくっついてきて,いろんなこと言うねんね.何言うてんのか分からへんねんけど.ニヤニヤニヤニヤ笑いながらね.特に北朝鮮とか行くとオレとかヒデボウみたいなルックスっていうのは相当珍しいみたいでね.そらそうやと思うねんけどね.本当におもしろかったよ,人間がおるだけやからね.人なつこくてええ人間がいっぱいおったよ,北朝鮮には.
ベトナムはね,異様に明るくてね,みんながみんなね,話しかけてくる感じでね.そんで片言の英語とかね,片言の日本語しゃべれる若者が多くてね.明るかったよ,異様に.
伊丹
フィリピンが一番おもしろかったよ.なんかお客さんの平均年齢が6.5歳ぐらいで,しかも何千人もいるぞみたいな.すごくかわいくて.あのスモーキン・マウンテンってところでやったんですけど,みんな結構ああいうとこでやったら危ない,危ないよって言うけど,みんな演奏が終わった後,私らの機材とかみんな手伝ってくれて,子供たちが.
中川
かわいいねん.荷物運びとか手伝ってくれたりするねん.「また来てね」とか言うわけよ,片言の日本語で.ああいう子供の表情ってね,ベトナムの時もそうやったけどね,あ,北朝鮮でも感じたな,こういう子供の表情って久しく見てないなってね,感じたな. アイルランドはね,ヨーロッパだからアジアの感じとはまた違うねんけど.ある種極端なところ行ってんのかな.アイルランドは本当に音楽の国でね.パブがとにかく全部開いて至る所からトラッドが聞こえてくる感じやね,アイルランド民謡=トラッドが聞こえてくる感じ.あの感じはびっくりしたね.沖縄の民謡酒場の感じやね.
河村
河村博司音楽の楽しみ方をよく知ってるというか,ふらっと撮影に入ったパブでも近所のよれよれのおじいさんとかがね,しばらくしたらバイオリン取り出して,こうよれよれのバイオリンを弾くんですよ.で,それに合わして隣の人とかも楽器合わせて演って.で,それ聴いてみんな手拍子して唄ったりとかね.僕らにも参加しろってすごい誘ってくるし.ダンスナンバーはみんなはやし立てて唄ったり踊ったりとかするし.でも,すごい静かな,アカペラで一人が唄うようなときはすごい静寂の中で一人の声が聞こえる.みんな聴き方とか知ってるねんね.
奥野
その,なんて言うかな,向こうの人って言うのは俺らのことを全く知らない人やし,なんちゅうのかな,言葉も全然通じ無いじゃないですか.オレなんか「音楽は世界の共通語だ」なんてことを信じられなかったんやけど,なんかそういうのを実体験したっていう.やっぱり,伝わるんじゃないんですかね.すごくやっぱり楽しそうに踊ってくれるし,俺らも楽しそうに出来るし.だから,多分,俺らも沖縄の音楽とかアイルランドの音楽とか,まあカントリーミュージックとか演るけども,そういうすごく地べたにどしっとしてる音っていうものがあるんですよね,自分の中に.そういうのを感じる時って,民族とか言葉とかそいういうのまったく越えたところでお互い感じれるっていうのがすごいあるんですよね.でも,俺らは日本っていう国に住んでてドシっとした足を下ろした音を演ってるっていう部分はすごく持ってて,俺らの音楽こそ全世界どこへ行ってもそこの土地の風になることが出来るんじゃないかなっていう,そういう自負はありますけれどね.
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