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FACTORY721 CS0027 :
SOUL FLOWER UNION インタビュー - 風が唄にたゆたう物語

オリジナル幾千里のがれきの町に立つ海行かば 山行かば | 風が唄にたゆたう物語


河村
結局ね,あの,ソウル・フラワー・ユニオンっていったら,なんかその“意味”のほうばっかり取り上げられるっていうかね,そういうふうに取り上げられることが多くて,取っつきにくいかもしれないんですけども,演ってる方はね,結局,格好いいものが演りたいんですよ.で,その“格好いい”の価値感ていうものがどんどん自分らの中で変化していってて,その新しい価値感ていうものをみんなと共有したいなと.俺らは最新型の“格好いい”というのを提供してるんだと.
奥野
奥野真哉もちろん,日本古来からあるリズムを使って今の形で演ってるとか,そういうのは意識的にはないねんけども.なんかもっと,今の日本に住んでて,自分たちの選んだ正しい形の日本人としての音楽,そういうのを自分たちから発っせんと,たとえばそのアフリカに行って,「はじめまして.自分たちの音楽はこうです.」ってお互い演奏でき合わないんじゃないかと思いますけどね.
俺らが発信地になってなんかこう,ファミリーじゃないけども,すごく共感できてみんなが固まってやれる基みたいなバンドになればいいなと思いますけどね.それはもちろんソウル・フラワー・ユニオンが一つのパイオニアになって,それにつながってくるいろんなもの,まあ文化でもいいし,なんでもいいねんけども,そういうものがワァーって広がっていったらいいと思いますけどね.世界中で.
伊丹
奥野真哉一口では言えへんけど,そのバンドっていう単位では収まり切れへんっていうか,その土地の風っていうか.夏はよく寿町でフリーコンサートやって呼んでもらって演ったりするねんけど,貝殻節って曲をやったんですよね.そしたら一人のおっちゃんが,「オレはもう絶対島根には帰らへんけど,貝殻節を聴いてたときだけオレは島根に帰れてうれしかった」って言ってくれて.ああそういう風が…風と音が一緒になるってあるなぁって思って.あたしらが演奏してるときにはあたしらの前にはすごいたくさんの人が居て,実際には居なくても,みんながあたしらを支えてくれてるって感じに思えるね,最近は.だから,私らはそこに行って風になれるって言うか.
中川
やっぱり,ソウル・フラワー・ユニオンっていうのはロックンロールバンドやね.「おれらはロックンロールバンドです」って言うてしまえるところがどっかにあるね.それはすごく風通しがいいロックンロールバンド.オレはロックって言うかロックンロールってすごく風通しが良くて,いろんな文化,文化って言うのは民族的とかそういうのじゃなくてもっと個人の文化ね,個人個人が持ってるいろんな文化,あるいはその集団の文化,国とかそういうのもあるけどね.そういうのがぶつかり合って,ぶつかり合ってネットのところで生まれる何かがあって,そこのところの魅力に取り憑かれてしまっているところがあるねんね.たぶんそれはビートルズであれ,ローリングストーンズであれ,パンクであれ,ブラックミュージックであれなんでアレね,オレが今まで聴いてきたもの,パワーを貰ってきたものは全てそういう要素を持っていたなという気がする.そういう意味でのロックンロール.
「ソウル・フラワー・ユニオンってどういうバンドですか?」ってよく訊かれるけど,「ロックンロールバンド」ってよく言うね,オレ.
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