『絶対零度』続編の決定を、どのように感じましたか?
またこの現場に帰ってこられたこと、また深沢を演じられることが嬉しかったです。捜査一課への異動に関しては、前シリーズから"エリートで出世が早い"という設定があったので「あ、異動したんだ」くらいに受け入れましたが、異動してみると上や下に挟まれるつらい中間管理職になってました。スーツ姿はようやく定着してきて、自分では結構似合ってるなと思ってるんですが…どうでしょうか(笑)。
似合ってます(笑)。前シリーズでは、パステルカラーのセーターなど衣装はソフトな感じが多かったので、少しイメージが変わりました。
やはり役を演じるうえで衣装も重要な要素の1つなので、僕自身、また違った感覚で深沢をとらえている部分はありますね。でも、どちらかといえば深沢の性格にはスーツの方がハマっている気がしています。少し大人になった気分ですね。
1年の間があいて再び同じ人物を演じることで苦労している点はありますか?
きっと今の僕は、去年の僕とは微妙に違うはず。それと同じくらいの時間が深沢にも流れているわけで、リアルなブランクをそのまま使わせてもらう形で考え過ぎずに自然に演じようにしています。だから苦労はなくて、むしろ演じやすいかもしれません。
深沢の変わったところや、逆に変わってないと思うのはどんなところですか?
もう大人なので1年や2年経ったところでそんなに大きく変わったり成長することってないと思うんです。なので意図的な変化はつけていませんが、新しい環境にいて、新しい人間関係ができているので、そういったところから発生する微妙な変化はあるかもしれませんね。ただ元4係の人たちと会った時は、やっぱり前の深沢に戻ります。もともと久しぶりだからといって「お〜!」なんて満面の笑顔を浮かべて手を振るようなタイプの男ではないのでわかりにくいかもしれませんが、こうしてちょくちょくみんなと一緒に仕事ができることを深沢なりに喜んでるんです。実際に現場に入ってみんながいると僕も安心するしホッとするんです。そこもリアルに演じられてます。
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時間の経過を感じることはありましたか?
不思議なもので、現場に来て出演者やスタッフに会うと久しぶり感がないんですよ。セットだって前シリーズとは違うのに、まるで昨日まで撮ってたくらいの感覚で懐かしさを感じます。今回、僕のクランクインは(杉本)哲太さんと(山口)紗弥加ちゃんとのシーンだったんですけど、すぐに「あー!これ、これ。この感じって絶対零度だよね」って話しましたから。何がということより、もう感覚です。初日なのにそれぞれが倉田であり、高峰であり、深沢だったんです。それだけ前回、濃密な時間を過ごさせてもらったということだと思います。
深沢だけ捜査一課なのは寂しいですか?
本当ならそう思うのかもしれないんですが…幸か不幸か、ありがたいことに現場に来るとこれでもかっていうくらいみんなにいじられるんですよ(笑)。そのおかげで寂しさを感じる暇がありません。
実は現場でみなさんからいじられまくっている姿を見かけました(笑)。みなさん、かなり楽しんでましたね。
僕も自分のいじられっぷりにビックリしてます。いや、本当にありがたいことだなって思ってるんですよ。そうやって部署が違くてもみんなの中に自然に溶け込めてるわけだし。特に今日は、かなり長くて同じような言葉が続く説明ゼリフがあって、本番前から緊張してたので、みんながいじって僕を笑わせて緊張を解いてくれてるのかなとも思ったんですけど…、あのいじりっぷりは本気でしたね。3割は優しさで7割はからかいでしょう(笑)。
見事ないじられっぷりでした!
きっと、みんな暑い中いろんな扮装をしながらロケで大変なんでしょう。だから涼しいスタジオに来る僕をからかいたくなるんですよ(笑)。
みなさんに愛されてる証拠ですね。
愛情はもっとストレートに表現してくれればいいのに。みんな愛情表現がゆがんでるんですよ(笑)。深沢がそういうタイプだから、逆襲ですかね。
今後の深沢に望むこと、期待することはありますか?
先日、(桐谷)健太と瀧河と深沢の関係が描けるとおもしろそうだなって話していました。瀧河も深沢も仕事は優秀だけど素直じゃなくて負けず嫌い。反目し合ってるクセのある2人だけど、意外に似た者同士で何かきっかけがあるといい感じで協力できるかもしれない。もしくは、とことん合わなくても、それはそれでおもしろそうですよね。2人で協力して捜査に挑むのもおもしろそうです。あと個人的には、みなさんのストレートな愛情表現を求めます(笑)。
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