『絶対零度』続編の決定を、どのように感じましたか?
最初に聞いた時は、再びあの世界観の中へ戻れるんだと嬉しく思いました。その後に扱う事件が"未解決"から"現在進行形"になると聞き、あの世界観を生かしつつ今度はどんな形で作品が描かれるのかを楽しみにしていたんです。そして今回の倉田が分析班になったことは、一番驚いたのは僕だと思います(笑)。
分析班になってみて、いかがですか?
やはり最初は「おじゃまします」という感じでした。4係を離れ、新たな職場で、新たな部下たちと、また新しい人間関係を築いていくというのが、今回の僕に与えられた仕事の1つだなと思ってます。
倉田の異動が一番大きな異動だったように思います。
そうですね。スペシャルの最初に倉田が長嶋室長へ「近々、大きな人事異動があるらしいですね」なんて言ってたんですが、まさか自分のこととは夢にも思わず(笑)。あの時すでに室長がこの異動を知っていたら「お前のことだよ」と心の中で突っ込んでいたことでしょう(笑)。
前作から1年が経っていますが、撮影前に準備されたことはありますか?
事前に準備したことはありませんが、新しい部署に行くわけですから気持ちも新たにしっかりやらなくちゃいけないなと気合いが入りました。分析班には、係長として倉田がいて、大森がいて、竹林がいる。この3人のトライアングルを、チームとしてよりおもしろく、かつ緊張感のあるいいバランスで見せられたらいいですよね。そういう関係をこれから作り上げていこうと思います。
4係の時は倉田が捜査員たちの指揮をしていたイメージですが、今回は?
分析班でも係長なのでポジション的にはあまり変わらないんですが、なにせ倉田はあまり機械回りが得意じゃないんですよ。竹林のセリフにもあるように「言ってることは立派なんだけど…」ってことになってますね。技術はもう仕方がないので、逆にそれを生かして少し倉田のおちゃめさを出せたらいいかなと思うようにしてます(笑)。
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前作では、上戸さんや山口さんなどにもいじられて笑いの中心に杉本さんがいたイメージがあります。今回のおちゃめな倉田に少し似ているような…(笑)。
まさしく僕の本領発揮の場かもしれません(笑)。分析班の人たちは撮影日数が浅いこともあって、みんなして僕に総ツッコミをするなんてことはさすがにまだないですけど。これからもこの調子のいい関係でいたいですね(笑)。
ちなみに倉田は人差し指でパソコンのキーボードを打ちますが、杉本さんは?
パソコンは持ってますし、さすがに指1本でキーボードを打つこともありません。でも、うまいかといえばそんなこともなく実力的には似たようなものです(笑)。だから、その部分の役作りは完璧です。むしろナチュラルな芝居が見せられると思います(笑)。
「絶対零度」の現場に戻ってきたなと感じたのは、どんな時ですか?
1話の撮影で、殺人課に異動になり、たまにしか会えなくなった深沢と殉職した塚本について話すシーンを撮った時ですね。懐かしさというか、「あー、絶対零度の世界にいるな」と感じました。スペシャルではセットが同じだったこともあって現場に入ってすぐに懐かしさがありましたが、第2シリーズになってそう感じたのはその時でした。2人でいる空気感なのか話の内容なのかはわかりませんが、その時の空気は確実に「絶対零度」でしたね。
逆に「絶対零度」でも新鮮さを感じる部分は?
捜査班で集まった時に瀧河をはじめ磯村、猪原がいたりするだけでも新しい形でスタートしているなと新鮮な空気は感じます。だから僕自身もまったく新しい気持ちで挑んでいますね。
今後の倉田に望むこと、期待することはありますか?
これは作品の魅力でもあるんですが、台本を読んでるだけで潜入班が身分を隠していろんな場所に潜入している時や相手にそれがバレそうになるとドキドキするんです。それが放送になると映像や芝居の雰囲気に音楽までついて、もっと緊迫したシーンになっている。僕はそういう潜入捜査を経験したいですね。あの緊張感はおもしろそうだし、味わってみたいです。最終回までにかなえられたらうれしいですね!
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