絶対零度〜未解決事件特命捜査〜

Interview vol.6
白石晋太郎役 中原丈雄さん
白石晋太郎はどのような人物だととらえていますか?
叩き上げの刑事ではありますが、素朴な感じがする人です。家庭も持っているし盆栽いじりが趣味という設定なので、刑事としての厳しさはありつつも根本にある優しさや温かさは出していきたいと意識していますね。若い4係の人たちにとって、どこか心の核になってあげられる存在でありたいと思っているんです。刑事ものということでどうしてもシリアスな厳しいシーンもあるけど、見ている人にとっても白石の存在であり雰囲気がひと息つけるシーンになればいいですね。
制作発表ではテンポの速さが大変と話されていましたが、もう慣れましたか?
そうですね(笑)。最初の頃はテンポになかなかついていけず、セリフが頭だけを通って、心を通らずに口から出てしまいそうになることがありました。前作で演じていたのが比較的ゆっくり話す人物だったので切り替えが大変だったんです。今は、共演者の方たちとの掛け合いの中でこのテンポが僕の中に練りこまれてきた感じです。ようやく監督からも「もっと速く」と言われないようになりました(笑)。
白石は、事件を追う時の貫禄ある一面のほか、泉や竹林と話している時のおちゃめな一面など、いろいろな面が見えてつかみどころのない不思議な感じがします(笑)。
演じていて楽しいです(笑)。僕自身、白石のすべてを把握しきれていないので、これからまだどんな一面があるのか楽しみでもあります。シーンによってキャラクターが変わるのは、人間ならばいろいろな面があって当然なので抵抗なく演じられますね。むしろ、そのコントラストがあることが楽しめてます。事件を追うばかりではなく、個々のバックグラウンドがチラッと見せられるといいなと思い、先日は4係のベランダに盆栽があるので、みんなが話している後ろで白石が水をあげてる演技を入れたいと監督に提案させていただきました。
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