絶対零度〜未解決事件特命捜査〜

Interview vol.6
竹林匠役 木村了さん
竹林匠はどのような人物だととらえていますか?
街でよくいそうな若者だけど、果たして科捜研にこんな人いるかなというくらい人であればいいなと思っています。一見、適当な男に見えますが、みんながそれぞれ根に持っている“事件を解決したい”という思いはもちろん持っていて、仕事に向かっている時は集中してしっかりやっている。でも仕事を離れた時は少し適当に、というメリハリをつけています。今回は、これまで共演したことのない俳優さんと演じていくので現場で生まれてくるものを大事にしようと思い、事前に“こういう人”と固めることはせずに挑みました。僕の場合、特に白石役の中原丈雄さんとの絡みが多いので、中原さんに身を委ねる感じで、素直に合わせた感じです。その中でできあがった竹林は、少しラフな男でしたね。
竹林と白石の関係性は独特ですね。
父と息子というよりは、小さい頃から知ってる近所のおじさんみたいな感覚かもしれないです。年齢差やキャリアの差はあるけど、会話が自然に成立してしまうほど距離が近いんですね。ただ、竹林は白石のたたき上げな部分を尊敬しているし、白石も竹林をパソコンの師匠として見てくれている。お互いがお互いを尊敬している、本当に素敵な関係なので、そこは意識しながら演じてます。4係の人たちと接する時もそういうスタンスはあるかもしれません。
緻密な作業や最新機器に囲まれている科捜研の環境はいかがですか?
初めてセットを見た時は「オレ(竹林)はこんなところで仕事するのか!」って驚きました。でも、竹林は基本パソコンをいじってることが多くて、作業としては意外に普通なんですよ(笑)。しかも、大森さんたちが作業をしている奥のラボには入ったことがなくて。マスクして実験的なことをしているのを見ると、なんか科捜研っぽくてかっこいいなと思ってるんですが、僕がその作業することはなさそうです。実は、自分があの中で作業している映像が見たいなと密かに思ってるけど、その願いは叶わないまま終わりそうです(笑)。
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