絶対零度〜未解決事件特命捜査〜

Interview vol.5
大森紗英役 北川弘美さん
大森紗英はどのような人物だととらえていますか?
どうしても“ドSのアラサー”部分が目立ってしまいがちですが(笑)、何気ない顔をしてすごいことをやっている人です。事件発生から時間が経っているだけに、科捜研の検査結果で事件が大きく動きだすことも多くあって、本当にすごい仕事なんだと感じます。なので、キャラクターを守りつつも、ふざけ過ぎないようにできればいいなと思っています。
確かに、桜木泉をいじっている大森は楽しそうですね(笑)。
作品全体のテーマやテイストがありますし、そこから外れてしまっては意味がなくなってしまうので、実は加減がとても難しいんです。毎回、状況などを考え、探りながら演じています。言葉でキャラクターを説明することはできますが、人間はいろんな面を持っているもの。突発的に見せる言動や表情があると思うので、そういう時にどんなテイストで演じればいいのか、今後も迷いが出てくると思います。
緻密な作業や最新機器に囲まれている科捜研の環境は
いかがですか?
個人的には居心地は最高ですね。そもそも私は手先を使った細かい作業が好きで、時間が許す限りいつまででもやっていられるタイプで、そういう意味では大森と似ているかもしれません。そのせいか、ずっと細かい作業を続けながら、時に泉をいじってストレスを発散させている大森の行動もちょっと理解できるんです(笑)。
科捜研の捜査方法で興味を持ったり、印象的だったものは
ありますか?
撮影に入る前は、科捜研での仕事は死体の解剖や生きている人のDNA鑑定とかだと思ってました。でも、扱っているのが未解決事件なだけあって、調べるのは遺留品や白骨ばかり。残念というわけではありませんが、撮影前に解剖シーンなどにもしっかり対応できるように、役作りの一環として目黒寄生虫館に行ってたんです。人間の体内にいる虫などを見て、意外に大丈夫だななんて思っていたんですが、今のところその経験が生かされることはありませんね(笑)。ただ、これから先、どんな事件を扱うのかわからないし、白骨ではない状態の解剖シーンも出てくるかもしれないので、そういう機会があれば、役立つかもしれません(笑)。あとは、1話で「死体と娘さんのDNAが一致したと両親に連絡するのが面倒」というセリフがあったことが驚きでした。そういう電話は現場を捜査する刑事さんがするものだと思っていたので、それは発見でしたね。
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