絶対零度〜未解決事件特命捜査〜

Interview vol.4
深沢ユウキ役 丸山智己さん
深沢ユウキはどのような人物だととらえていますか?
頭はいいんですけど、どこか抜けている部分がある人ですね。空気を読まないというか、読めないというか…。周りの人が頭を抱えてる中、平然と「だってこれが正解でしょ?」と言ってしまったりする。もちろん、悪気はないんですよ。嫌味を言うのにも悪意を持っていう場合と、ただ正論を話した結果が嫌味になってしまう場合があるけど、深沢の場合は完全に後者。いい言葉でいうなら“天然”なんですね。
塚本さんとは何かと対立しているように見えます。
それも決してわざとではないと思います。みんなそれぞれ事件に対する思いがあり、解決したいと思っている。ただアプローチの仕方が違うので、それがぶつかる原因になってしまうのかもしれません。
演じるにあたりどういう部分を意識していますか?
僕自身、まだ深沢を完全につかみきれていないので、シーンごとにいろいろ考えながら取り組んでいます。深沢はその場の思いつきだけで動く人間ではなく、起こっていることの背景や過去を考えながら動く。今の動きが後につながっていたりもするので、1つ1つの行動に慎重になりますね。もちろん事前に何度も台本を読んでいますが、それでも見落としている部分がないか心配になります。気分的には、事件を捜査する深沢と一緒です(笑)。セリフ1つとっても、本当にそう思って言ってるのか、何かを悟られないように作為的に感情を消してるのかの判断がとても難しい。そういう意味では、常に緊張感が続いてるのでやりがいがあります。
深沢は桜木泉をどう見ていると思いますか?
信用はしてませんね(笑)。メモをとらせているのは“まだ捜査もできない人に聞き込みをやらせるなんてありえない”という深沢の正論に基づいてるだけで、別に意地悪してるわけではないんですよ。単純に後輩を育てるのは自分の仕事じゃないし、教わるものじゃなくて自分で勝手に覚えるものだという気持ちもあるんだと思います。一方で、桜木の執念だったり地道なところが事件を解決に導くことはなんとなくわかっていて。それも、“刑事が事件解決に役立つのは当たり前”だから褒めないんでしょうね。
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