絶対零度〜未解決事件特命捜査〜

Interview vol.3
高峰涼子役 山口紗弥加さん
高峰涼子はどのような人物だととらえていますか?
最初に台本を見た時は、パンツスーツをビシッと着こなしたストロングウーマン的な人を想像していて、声も低めのトーンでいこうかなと考えていましたが、監督から「それだと声の持つ温度がドライ過ぎる」と指摘がありました。さらに「クールなドライではなく、温かみのあるドライさが欲しい」という指示があり、表現するのはとても難しいけれど自分なりに調整しているところです。
演じるにあたりどういう部分を意識していますか?
扱っている題材がとても重いけれど、高峰の場合はその負荷を表現するのではなく、一度、自分の体の中に取り込んで、あえてそれを意識せず“そのままでいること”を求められているような気がします。少しでも表現がオーバーになったり、うそっぽいところが見えてしまうと「もう1回。ほんとに少しだけど行き過ぎかな」と細かい演出がありました。ちょっとしたニュアンスだったり、(声のトーンを)半音上げたり下げたり、言葉尻の強さだったりを微調整しながら、いろいろ試してみて今やっと落ち着いてきたところです。ここからキャラクターに遊びを持たせようと考えているところです。
高峰は桜木泉をどう見ていると思いますか?
痛みを知っている高峰は、チームでは泉に一番近い存在なのかもしれません。若い頃の自分を見ているようでもあり、同性として誰よりも近くには感じていると思います。1話では高峰らしい形で彼女に試練を与えましたが、それは決して意地悪をしたわけでも試したわけでもなく、身をもって気づくことの大切さを教えてたんです。言葉で教えるのではなく、自分で気づくこと、知ることの手助けをできたらいいなという高峰なりの優しさだと思います。
高峰の痛みというのは、“杉並事件”ですね?
そうです。まだ会話に出てくるだけで、高峰もさりげなくかわし続けていますが、今後、明らかになると思います。
BACK NEXT
Pagetop