数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

vol.30

特別対談企画 ゲスト:村元哉中選手&クリス・リード選手

全日本選手権3連覇、平昌オリンピックに出場。17-18シーズンの四大陸選手権ではアジアで初となるアイスダンスの表彰台に登った。世界選手権を終えたばかりのお2人に歌子先生が直撃インタビューしました。

来シーズンへ向けて

村元哉中選手&クリス・リード選手

今シーズンの大会を終えたばかりですが、来シーズンはどんなシーズンにしていきたいですか?

僕たちはもっともっと強くなれると思います。だからショートダンスもフリーも頑張って、来シーズンは世界選手権で10位以内に入りたいと思います。そしてショートダンスは70点越え、フリーは100点超えを果たすことを目標にしています。

今シーズンはシーズンを通して、世界の方々やジャッジの方々に「日本ダンスチームは強いんだよ!」というのを伝えられたと思います。来シーズンは世界選手権も日本で開催されますし、日本のファンの方々にアイスダンスの楽しさを見せられる絶好の機会です。だからこそ自信を持ったまま来シーズンを迎えて、もう一歩ステップアップしていきたいと思います。

日本で世界選手権があるということは、モチベーションになりますね。

はい。そうです!本当に頑張っていきたいです。

村元選手は具体的な目標などありますか?

目標はたくさんあります。良い演技をすることはもちろんですが、毎シーズン一番の目標にしていることがあって、それは「記憶に残るプログラムをつくる」という事です。凄く大切だと思っていますので、来シーズンもショートダンス・フリー共に良い選曲をして、今シーズン以上のプログラムにしていきたいです。

今シーズンはフリーで演技中に驚きの衣装チェンジがありましたが、来シーズンはどうですか?

(笑)。まだプログラムも決めていないので何とも言えませんが基本的にはないと思います。選曲によってはあるかもしれませんが(笑)。

あれは村元選手が考案したのですか?

はい!そうです(笑)。ストーリーに合わせて私が提案しました。

今シーズンの2つの素晴らしいプログラムは私の記憶にずっと残ると思いますし、来シーズンもまた楽しみにしています。

ありがとうございます!頑張ります!

最後に

最後になりますが、お二人にとってフィギュアスケートとはどのようなものだと感じていますか?

フィギュアスケートは、スポーツ的な情熱と美しさが同居していていることが、他のスポーツとは違う魅力だと思います。スケーターを見てミュージカルを感じるように、感情を演技で表すことが競技の一部分となっていて、それが多くのファンを魅了しているのだと私は思います。

クリスと全く同じですね。フィギュアスケートはスポーツでありながら、芸術が混ざりあっているので、他のスポーツにはない、観ていて凄く引き込まれる魅力が詰まったものだと思っています。そしてスポーツの中でも、トップクラスに人の心を動かすことができるんじゃないかと思います。

そうですね。そう感じているお二人も、魅了するということが大好きなんですね。演技を観ていてもそれが凄く伝わってきました。本日はありがとうございました。

2人ありがとうございました!

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)