2005年8月31日(水) 02:43~03:38 放送(2005年8月30日(火) 26:43~27:38 放送)
【再】2007年8月9日(木) 02:38~03:33 放送(2007年8月8日(水) 26:38~27:33 放送)
私たちが知っている「特攻隊」の神話。例えば、“特攻隊員の戦闘機には、片道だけの燃料しか積まれていなかった”というような話は誰しも耳にしたことがあります。特攻を志願しながら果たせず戦後も生き延びた人もいれば、散華する一念で特攻に向かったのに、予想もしない事態から生還した元特攻隊員もいます。彼らが語る物語には、それぞれ少しずつ認識のズレのようなものが存在し、それによって最近になって絶交してしまった元軍人同士もいるのです。
この番組では、かつて鹿児島に急場しのぎで作られた“幻の特攻基地”の存在を独力で世間に知らしめるべく奔走した元軍人の言動を軸に、それに反発する元特攻隊員、散華した特攻隊員と淡い恋に落ちた女性、その時の記憶を胸に60年生き続けてきた遺族、“幻の特攻基地”の存在に心奪われ、自らビデオ制作に乗り出した現代の若者などを追っていく中で、“特攻”という、日本軍だけが選んだ“最後の手段”の実態と意味を浮き彫りにしていきます。