2005年8月10日(水) 02:28~03:23 放送 (2005年8月9日(火) 26:28~27:23 放送)
京都府舞鶴市に“アロハ桜”と呼ばれる桜の木があります。
“アロハ桜”? えっ? 何それ?”…この旅はそこから始まります。
イラクに援助物資を届けるため頻繁に自衛艦が行き交う港湾都市舞鶴。その港を見下ろす丘の上に“アロハ桜”は植えられています。
“アロハ桜”とは桜の種類ではありません。
これは、ハワイで生まれ育った一人の日系二世アメリカ兵士が贈った桜なのです。贈り主は高木藤雄さん。彼は戦後間もなく数百本にも及ぶ桜を舞鶴の地に贈ったのです。しかし、彼はその花を一度も見ずして亡くなりました。戦後60年を迎えた今、高木藤雄さんはなぜ“桜”をこの地に贈ったのか? どんな想いが込められたのか?
高木さんの妻、弥生さんが来日し、夫の足跡をたどります。そこには、日本人でありながらアメリカ人として生きる道を選ばざるを得なかった一人の日系二世の“葛藤”がありました。
満開のアロハ桜。その裏にあった一人の男の人生から、日本人とは?国籍とは?何なのか、を考えます。
■ プロデューサー | ![]() |
羽立甲治(テレコムスタッフ) |
■ ディレクター | 小関竜平(テレコムスタッフ) | |
■ ナレーター | 小池栄子 |