2005年7月6日(水) 03:18~04:13 放送(2005年7月5日(火) 27:18~28:13 放送)
【再】2005年12月27日(火) 03:05~04:05 放送(2005年12月26日(月) 27:05~28:05 放送)
【再】2006年6月22日(木) 02:28~03:28 放送(2006年6月21日(水) 26:28~27:28 放送)
【再】2007年5月24日(木) 02:38~03:33 放送(2007年5月23日(水) 26:38~27:33 放送)
94年にロシアからの独立を目指して始まったチェチェン紛争。すでに10年の内戦状態は泥沼化し、自爆テロを行った女性は42人に上る。
「なぜチェチェン女性が自爆テロリストになるのか?」
自爆未遂した女性の極秘インタビューが、知られざる彼女たちの素顔を明らかにする。
告白するのはザレマ・ムジャーホエワ(25歳)、現在はロシア国内の収容所に暮らす、生き残った元自爆テロリストである。
チェチェン女性が自爆テロを行う理由は「イスラムの聖戦」でも「殺された家族の復讐」でもない。貧しい封建的な社会で生きる場所を失った「絶望の選択」である、とザレマは語る。恋愛や家庭、借金など些細なトラブルが、女性を社会的に抹殺する。「一族の恥」とされた者は家族からも見放される。武装勢力はこうした女性を見つけ出し、洗脳してテロに利用してきた。
「天国に行けば幸せになれる」と信じる不幸な女性。一方で一族の男たちが受け取る命の代償は1,000ドルに過ぎない。女性テロリスト誕生の背景には、チェチェン社会の女性の立場が色濃く反映している。
ザレマは「不幸な女性が無くならない限り、女性の自爆テロは続く」と訴える。
番組では、ザレマの裁判映像とインタビュー、チェチェンの現地取材、ゲリラ活動の実態を描き出す未公開映像などを織り交ぜ、女性の立場から見たチェチェン紛争の「もう一つの真実」を描く。