NONFIX過去放送した番組

【番組概要】

最近、外で泥んこになって遊んでいる子どもの姿を見かけなくなったと思いませんか?
連れ去り事件の多発や不審者の続出など、子どもを取り巻く環境は「危険」が多く、「安心」して「安全」に遊べる場所が減ってきている。
では、今どきの子ども達は、一体どこで遊んでいるのか?
人気の遊び場や秘密基地など、現代の子どもの遊び場最新事情に迫ります。

【番組内容】

○遊びの「三間(さんま)」がなくなった!?

1)空間 → 1975年から比較すると、大都市において遊び場はほぼ半減している
2)時間 → テレビゲームが登場してからその傾向は強まる一方。
3)仲間

上記の3要素がいずれも減少している。
しかし、意外にも、遊びに関する満足度が上がっているという調査結果が出ている。
一体なぜなのか?

○現代っ子の秘密基地とは?!

今の子どもたちは、どんな場所に秘密基地をもっているのか?
それは意外にも、児童館。様々な遊び施設が整えられているという。

例)
■東京・北区立東十条東児童館は、空き地が少ない都市部の子どもたちに、自分たちの遊び場を自由に作る喜びを体験してもらおうと「段ボール製“秘密基地”」を作らせている。
■群馬県大泉町・東児童館では、ペットボトルをピンに見たてて、ゴムボールで倒す「ボウリング記録会」など手製の遊具を使った記録会を行い、80名も参加児童がいる。
■大阪市立大型児童館ビックバンのように、レジャーランドのような大型児童館も全国数カ所にできている。

04年4月も、児童教育・福祉に関する知識や経験のある職員を抱えていることを条件に株式会社やNPOにも運営を認め、同時に株式会社などによる児童館の新設も認められた。
これを機に、安全・安心という保護者からの声に後押しされ,さらに広がりをみせるといわれている。

○子供だけでなく、大人も参加できる「遊び場」の取り組みも!

■北島尚志(アフタフ・バーバン代表)さんは、児童館職員の経験を活かし、独自の遊びを開発。
 街を舞台に、子どもと大人が遊び合うプログラムを全国各地で展開している。

例)忍者遊び
忍者の格好をした子ども達に、「○○の後を尾行せよ」という指令が渡される。
手がかりを見つけながら、一人一人が工夫して考え、ターゲットに気づかれないように尾行するという遊び。

■三ツ又冒険遊び場 たぬき山
東京都町田市の住宅街の一角にある、冒険遊び場は、たき火や木登りもOK!
「~してはいけない」という規制は一切ない。「自分の責任で自由に遊ぶ」ことをモットーとしている。

しかし、場所や資金の確保、近隣住民の理解など、さまざまな問題を解決しなければ、冒険遊び場を維持することはできないのが現状。

子どもを巡る事件が続き、「子どもの居場所」についての関心が高まっている。
インターネットで空想の世界に閉じこもるより、仲間とどろんこになって遊ぶ場を児童館や大人たちはどれほど提供することができるのであろうか。
子供の遊び場のいまを取材する。