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質疑応答

Q:今回、シルクロードの何をやりたかったのでしょうか?
島崎敏樹(ディレクター):一口でいいますと、そこに暮らす人々にスポットをあてた番組を作ってみたいと、特に日本人とっては仏教天来の道でもあるわけで、シルクロードという土地を取上げてきた番組は多かったと思います。今回はそういうアプローチではない形の番組を作ってみたいと思いました。具体的に話しますと、私たちが訪れた新疆ウイグル自治区は中国の一番西端にありまして、中国の中でも最大と言われていまして、日本の6倍ほどの面積がある場所です。その中のウルムチからスタートしてカシュガルを目指し、果ては国境の町タシュクルガンまで、その全行程約3,000kmの道のりは果てしのない、途方もない距離でした。西安から始まってローマへ、あるいはインドへ続くといわれるシルクロードを全体から見れば、それはごく一部でしかなく、この3週間の旅で我々はシルクロードの何を解ったのかというと、何も解っていないに等しいのかもしれません。ちょうど一年ほど前、1時間ほどの番組の中で、長い歴史のあるシルクロードの何を描こうかという思いで初めて訪れました。吉岡さんの旅とほぼ同じルート、同じ期間、3週間を山田さんたちと一緒に旅して歩いた時に一番感じたのは現地の人たちの旅人への優しさ、東西の文化が行き来した場所だからなのか良く解りませんが、彼らはよそから来た人に優しくて、特に今回取上げたウイグル族の人たちはとても暖かく、その日自分たちの食べるものがなくても訪れた人にありったけの持成しをする。お世話になって人に「それは何故ですか?」と聞いてみましたら、「それは解らない。我々ウイグル族の習慣だ」と答えました。彼らはそういう風しか答えようがない、それが常識なのだと思いました。そういうことに触れつつタクラマカンを縦断しまして、北新疆から南新疆へ行ったときに、ウイグル族の何千年という長い歴史が未だに残っていました。

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