なでしこ隊
- あらすじ -

昭和20年(1945年)、太平洋戦争末期。日本は、東南アジアでの戦線で敗北。戦いの舞台は、硫黄島、そして沖縄に及び、日本中すべてが、戦争に呑み込まれようとしていた。
人々に与えられた選択肢は2つ─ 勝利か、死か。
女や子供も、戦いから逃げ出すことなど、考えもしなかった。そんな時代だった。
九州・鹿児島。薩摩半島の小京都と呼ばれる美しい町、知覧。この風光明媚な田舎町にも、戦争の足音は静かに忍び寄っていた。知覧が、特攻隊の出撃基地になったのだ。だが極秘作戦ゆえ、知覧の町の人々には、その存在さえ知らされていなかった。
知覧高等女学校3年生で15歳の前田笙子(成海璃子)は、女学生だというのに、食料増産のための開墾作業に動員され、もう2年以上も授業さえまともに受けていなかった。だが昭和20年3月27日、いつものように畑仕事に汗を流していた笙子たちに、突然の命令が下った。

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