ありふれた奇跡
第3話
(2/2)

帰りのタクシーの中で誠はデートの邪魔をしたと謝るが、翔太はデートじゃないと否定はするも不機嫌なままだ。誠は加奈と翔太はどうみてもデートをしている、と言う。家まで送られた誠は翔太に家に上がるようにと誘った。誠は古くて小さな部屋で質素な暮らしをしていた。翔太に過去の話をする誠。やがて誠は翔太に泊まっていくように勧める。役に立つならと泊まることを了承する翔太だが、その返事に対して誠は若い人は自分中心でいいと言い出した。その途端、翔太が誠につかみかかった。2人はもみ合いになる。

翌日、仕事を休んで誠に付き添っていた翔太から連絡をもらい、加奈が誠の部屋に訪ねてきた。すると、部屋を出て話していた加奈と翔太の前に重夫が現れた。翔太を心配してやってきたと話す重夫は、加奈の姿を見て彼女だと勝手に解釈。驚きつつも嬉しそうだ。翔太が誤解を解こうにも聞く耳を持たず帰ってしまった重夫は、四郎に電話で報告する。誠の部屋で簡単な食事をしていた3人だが、誠が1人になりたいと言い出し加奈と翔太は部屋を出る。帰り道、翔太は自殺しようとした理由を加奈に話し出した。翔太は、事務用品の営業代理店に勤めていたころ、営業成績が悪く上司にとことん侮辱された苦痛から家の倉庫で自殺を図ろうとした。そこを四郎に見つかり、止められたのだという。聞いていた加奈は、まだ自分の理由は話せないと静かに言う。

仕事中、コンビニに昼食を買いに来た翔太は、中を探るように見ていた律子(キムラ緑子)を見つける。2人は久しぶりに会話を交わす。

ある日、「妙」で飲んでいた加奈と翔太。酔っていた加奈は、翔太を好きなのかもと言い出す。翌日にはメールで翔太の家を見に行きたいと言い出した加奈に翔太は…。

(前へ)

もどる
0.ありふれた奇跡 TOP

(C)フジテレビジョン