フジテレビ美術制作局は「大道具廃材一括処理」 を始めました!
[2010年5月10日更新分]
4月1日より、フジテレビ美術制作局とフジアール(以下FA)は大道具廃材の一括処理をスタート致しました。
フジテレビ美術制作局とFAは、テレビ番組制作における美術部門一切を受け持っており、その仕事の中心は番組セットをデザイン・構築することです。番組のセットは大規模なものも多く、それを解体する時には、かなりの量の廃材が出ます。これまでは「廃材処理委託費」の名目で大道具協力会社4社に費用を支払い、廃材処理を委託してきましたが、今回大きな「転換」を図りました。
今回の取り組みには、CSR+コスト低減+エコ …3つの重要な意義があります!
(1)CSR的意義、エコとしての意義
今期からは、フジテレビまたFAが【廃材排出事業者】として廃材処理を一元化して行っております。これは『排出者責任の原則』を全うする意味で、大きなCSR的意義があります。
また、今回 産廃業者として契約した高俊興業(株)は、産廃リサイクルに非常に積極的に取り組んでおり、そのリサイクル率は90%超を誇っています。今回の廃材一括処理の実施により、フジテレビが社として行政へ報告するリサイクル率にも貢献する効果があります。
廃材処理への責任ある対応の点でも、リサイクル率向上、エコの観点からも、フジテレビおよびFAにとって社会的に大きな意義がある取り組みです。
(2)コスト低減のメリット
今回、フジテレビが廃材一括処理した場合の年間費用を試算してみたところ、これまで大道具各社に支払ってきた年間の廃材処理委託費に比して、20%以上低減出来る見込みであることがわかりました。
[回収→リサイクル]の過程で発生していた中間コストがカット出来ること。【積み込み時の簡便な分別】の実施等を行うことで、更にリーズナブルな処理料金の設定が可能になったこと。
――それらによって、より低いコストによる廃材処理が実現することとなりました。
「大道具廃材一括処理」は、もう動き始めています!!
既に、2度に亘り廃材は集荷され、全て適宜に処理がされました。
また先日は、最新鋭の設備を備えた高俊興業㈱の処理工場の視察にも行ってまいりました。
これからもフジテレビ美術制作局は、視聴者の皆様に楽しんでいただける番組セットを作ると共に、社会的責任や環境保護の面においても、先駆を切る意気込みで取り組んでまいります。
文:フジテレビ美術・企画提案プロジェクト