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2010年度報道・情報番組発トピックス

FNNスピーク (月曜~金曜11時30分~12時00分 土曜11時45分~12時00分放送)

[2010年12月7日更新分]

COP16メキシコ・カンクン開幕企画(2) 「神秘の洞窟に塩害の危機」



(2010年11月30日放送)
地球温暖化対策について話し合うCOP16(国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議)が29日、メキシコのカンクンで開幕しました。
アメリカや中国を含む、新たな枠組みを求める日本は、「京都議定書の単純延長は受け入れられない」と訴えていますが、協議は難航が予想されます。

こうした中、会場となっているメキシコでは、急激な環境の変化によって、住民の飲み水となる地下水が脅かされる事態となっています。森下知哉記者が取材しました。



カンクンのあるメキシコのユカタン半島では、「セノーテ」と呼ばれる淡水の泉が、いたるところで見られます。石灰岩地帯でできた鍾乳洞が水没した洞窟(どうくつ)に地下水がたまったもので、その数は8,000にものぼります。

その1つに潜ってみると、光が差し込み、幻想的な光景が広がっています。まるで鍾乳洞のようになっており、地下水脈のように洞窟が続いています。深いものでは、水深340メートル。「神秘の泉」として、ダイバーにも人気だが、川がほとんどないこの地域の住民にとって、セノーテは貴重な真水の供給源となっていいます。

しかし、地球温暖化は、このセノーテにかつてない重大な変化をもたらしています。セノーテを深くまで潜ってゆくと、海水と淡水が入り混じっているところがあります。
もともと、一部のセノーテの下部には海水の層がありますが、実は今、カリブ海の海水面の上昇にともなって、セノーテ内の海水層も上昇しつつあります。


セノーテの水を生活用水として利用している住民にとって、泉の塩水化は、まさに死活問題。
住民は「セノーテの塩水化は、とても有害だ。植物に水をやれないし、配管に水を通せなくなり、体も洗えない。塩水化は、生活すべてを台なしにしてしまうよ」と言います。
さらに、周辺のトウモロコシ畑では、気候の変化にともなって深刻な影響が出ています。トウモロコシ農家は「降水量が減っている。雨が降っても、ハリケーンによる豪雨で、畑もだめになる」と言います。

こうした事態の影響は、隣国アメリカにも飛び火。
アメリカの研究者は、地球温暖化によって、最悪の場合、メキシコの穀物生産量は、現在より2080年までに48%も減り、最大およそ670万人が、移民としてアメリカに押し寄せると指摘しています。

米・プリンストン大学のオッペンハイマー教授は「農作物の減少が移民問題に与える影響を考えると、気候変動はとても重大な要素になる」と話しました。地球温暖化が新たな国際問題の火種ともなりかねない状況の中で始まるCOP16、話し合いの行方が注目されています。

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