FNNスピーク (月曜~金曜11時30分~12時00分 土曜11時45分~12時00分放送)
[2010年12月7日更新分]
COP16メキシコ・カンクン開幕企画(1) 「サンゴを救う世界初の試み」
(2010年11月26日放送)
地球温暖化対策について話し合うCOP16(国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議)が、メキシコのカンクンで開幕。
そのカンクンで、地球温暖化の影響で失われつつあるサンゴを救おうと、世界初の試みが始まりました。
カリブ海に面したメキシコのリゾート地・カンクン。
世界中のダイバーを魅了する、青く透き通ったこの海の中で、自然保護対策としては、驚くべきプロジェクトが始まっています。
水深10メートルの海底に並ぶ400体を超える彫刻。老若男女問わず、さまざまな彫刻が並んでいます。
実はここは、世界で初めてとなる海中美術館です。
青い海の中で、さまざまな表情を見せるオブジェの間を、カラフルな魚たちが泳ぎます。
まったく新しいアートと自然保護のつながりについて、海中美術館経営者で彫刻家のテイラー氏は「サンゴが、生態系や人に与える影響を知ってもらうのが美術館の狙い」と語ります。
地球温暖化の影響と見られる海水温の上昇により、世界的にサンゴは減少を続けています。
地元の国立海洋公園の依頼を受け、イギリス人彫刻家のテイラーさんが考えた海中美術館は、アートとサンゴ再生の一石二鳥プロジェクト。
彫刻には、サンゴが繁殖しやすい特殊な素材を使い、人工的にサンゴを成育させようという狙いがありました。