高度医療専門のこども病院で、社会貢献イベント実施
『わんこTHE MOVIE2』無料上映会&子どもたちのための絵本朗読会
[2008年9月1日更新分]
地下1階、地上7階、病床数203床の
千葉県こども病院
一般の医療機関では対応が困難な、特殊で高度な専門的医療を必要とする小児の診断・治療などに当たっているのが小児医療施設。「千葉県こども病院」もその一つで、現在、約150人のこども達が入院しています。“病院で暮らす”ことを余儀なくされているこども達が多いため、院内学級(特別支援学校)や慢性疾患児家族宿泊施設も有しているほか、ボランティアによるアニマルセラピーや院内巡回図書館の活動にも積極的な病院です。
千葉県こども病院の院内学級が夏休み中の8月中旬。フジテレビの社会貢献活動として定着した『わんこTHE MOVIE2無料上映会&こどもたちのための絵本朗読会』を入院中の子どもたちを対象に実施しました。参加するアナウンサーとスタッフは、『B型肝炎、C型肝炎、結核等の罹患が無く、麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎の既往もしくは予防接種により抗体があるものとし、毎年、健康診断または人間ドックを最低1回以上受けている』のが条件。高度医療専門病院ですから、ボランティア活動といえども細心の注意を払う必要があります。
当日、病院1階にある会議室で『わんこTHE MOVIE2』上映会&絵本朗読会に参加したこども達は、未就学児童も入れて約30人。フジテレビの山本麻祐子アナウンサーと『あなせん』活動で実績のあるベテランの松尾紀子アナウンサーが、発声や早口言葉の練習を交えながら絵本の朗読を聴いてもらいました。
一方、『わんこTHE MOVIE2』は、父島の海や四万十川で泳ぐワンコたちが登場します。アニマルセラピーで定期的に「ワンコ」たちの訪問も受けているこども達ですが、早く良くなって大自然の中でワンコと遊びたいと思ったことでしょう。
昨年から実施しているこの活動ですが、病院内で行うのは初めてのこと。会場となった会議室へ足を運べないこども達のために、山本麻祐子アナウンサーと松尾紀子アナウンサーが、3つの病棟のプレイルームで出前絵本朗読会も行いました。
今回のイベントを楽しんでくれたこども達の総数は約75人。
こども達が、みんな人懐っこくてしかも礼儀正しいのは、ご家族はもちろんのこと、先生や看護師さんや保育士さんに温かく見守られているからでしょう。病気と正面から向き合うこども達の姿に、スタッフもアナウンサーも逆に勇気付けられたことは言うまでもありません。
※「めざましテレビ」での上映会開催地募集は終了いたしました。今後も、適宜募集する予定です。
松尾紀子アナウンサーのコメント
これまでもフジテレビアナウンサーによる言葉の授業「あなせん」や絵本の読み聞かせを小学校などで行なってきましたが、今回の千葉県こども病院のこども達のように車椅子に座りながら、ベッドに横になりながら、またお母さんに抱かれながら『わんこTHE MOVIE2』のDVDを観賞してもらったり、絵本の朗読を聴いてもらったのは初めての体験でした。
子どもたちは、最初から一生懸命、発声したり早口言葉を楽しんでくれて、その楽しさが伝わってきて私も思わず励まされました。
また、移動できないこども達がいる病棟に出向き、ベッドサイドで絵本を読んだ時のことも忘れられません。手術後の痛みに苦しんでいる女の子から、「絵本を聞いている間は痛みを忘れていた」と言ってもらい、アナウンサーという仕事を通して絵本を読んであげられる幸せを感じました。
子どもたちと、それぞれ違う形で「喜び」や「楽しさ」を交換し、励まされた貴重な一日でした。
文:松尾紀子(フジテレビ アナウンサー)
山本麻祐子アナウンサーのコメント
幼い頃、寝る前、母に絵本を読んでもらうのが大好きでした。なんともいえない温かい気持ちになり、心が安らいだのを覚えています。私もそんな風にこども達に読めるのだろうかと、訪問する前は大変緊張していました。
しかし、こども達は病棟のプレイルームで、本当に温かく私を迎えてくれ、つたない私の朗読を静かに聴いてくれ、お気に入りの本の朗読までリクエストしてくれたのです!!こども達の喜ぶ姿、キラキラ輝く笑顔と瞳、そしてそのこども達を見つめるお父さん・お母さんの優しい顔。今でも忘れることが出来ません。本当に素晴らしい時間をともにする事が出来て良かったと、心の底から思っています。
文:山本麻祐子(フジテレビ アナウンサー)