割り箸「廃止」でエコ、フジテレビ社員食堂の新たな取り組み
[2008年7月24日更新分]
DAIBAの置き箸
一本一本、手作業で
水滴を拭き取っています(ラ・ポルト)
フジテレビ本社の社員食堂(『DAIBA』と『ラ・ポルト』)では、地球環境保護のため、7月7日から割り箸の設置をやめ、再利用できるお箸に切り替えました。希望者には割り箸も提供しているので、まだゴミは「ゼロ」にはなりませんが、すいぶん減っているようです。
これまで、社内に2ヶ所ある食堂から出ていた割り箸ゴミは、1日およそ850膳。重さ20~25キロ、70リットルのゴミ袋3袋分にもなります。これが、どのくらい減ったのでしょうか。実際にランチタイムあと、『DAIBA』と『ラ・ポルト』に行ってみました。
社内のゴミ回収に当たっている“クリーンスタッフ”よると、この日『DAIBA』でランチタイム後に回収した割り箸ゴミは10膳。『ラ・ポルト』ではたったの1膳でした。もちろん、社員食堂を利用する社員・スタッフ・関係者の協力があってのことです。
今までは、割り箸専用のゴミ箱(70リットル)に、7割ほど溜まっていたゴミを1日3回回収していたのです! 「ゴミが少ないのは嬉しいものです」と“クリーンスタッフ”もニッコリ。
【ゴミゼロ=CO2排出ゼロ】
1日850膳のペースが4年間続けば、その量は一般的な二階建て木造住宅1件分に相当する250万膳になるそうです。(参照元:任意団体「マイ箸クラブ」の算出)
社員食堂をはじめ、フジテレビから出る割り箸ゴミは、1年半前から100%リサイクルされ<割り箸>は建築資材に、<箸袋>はトイレットペーパーへと生まれ変わっていました。しかし、リサイクルにも費用やエネルギーはかかり、CO2排出につながります。ゴミを出さない。これこそ、私たちにできる究極のエコ活動なのです。
【森林を守ろう】
『DAIBA』と『ラ・ポルト』で使用していたのは、中国産の割り箸です。林野庁によると、私たちが使用している割り箸の97%は中国産だそうです。
日本製の割り箸は間伐材を利用している場合が多いのですが、中国では割り箸だけのために多くの木々が伐採されています。「森林破壊につながる」と心配する声も少なくありません。
【さらに一歩】
割り箸ゴミは、働く環境にも厄介者でした。割り箸がゴミ袋を突き破って“クリーンスタッフ”が怪我をしたり、床を汚すこともありました。もちろん経費も削減されます。割り箸の購入は、月約8万円。この分をサービスの向上に振り当てる事が出来ます。
使い捨てからリサイクル、さらにゴミゼロへ――。割り箸をめぐるフジテレビの地球環境保護の歩み、おわかりいただけたでしょうか。最近では、「マイ箸」を持ち歩き、コンビニやレストランでも、割り箸を使わずに「ゴミゼロ」に協力する人もいるようです。
みんなで次の一歩を、踏み出したいですね。