ネパールの子どもたち
ネパールは世界で最も貧しい国のひとつで、国民の半数以上の人びとが国際的な貧困ライン（1日1.25米ドル)以下の暮らしをしています。ネパールの総人口の4割、約1287万人が18歳未満の子どもです。貧困や脆弱な社会インフラなどによって、子どもたちは厳しい状況に置かれています。ネパールの5歳未満児のおよそ4割が慢性的な栄養不良で、下痢や肺炎など予防や治療の可能な病気が乳幼児の主な死因となっています。また、家計を助けるために、子どもたちの多くが小さいころから働き始めます。家事をするために、学校へ通えなくなることも珍しくありません。女性の社会的地位が低く、女の子は中途退学や早婚といった問題にも直面しています。
ネパールでは、子どもたちの3分の2以上が、このbasic human needsのうち最低でも1つ、5人に2人の子どもは2つ以上を享受する権利を奪われています。こうした子どもたちは極度の貧困の中で暮らしています。
★basic human needs （人間の基本的な生活に必要とされるもの）
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