WOLF’S RAIN
WOLF’S RAIN
2003年7月28日(月)放送終了

番組紹介

氷河期を迎え、ゆっくりと滅びへの道をたどりつつある星。かつて隆盛を誇ったであろう都市の残骸。今や半分廃墟と化したドーム都市群。人は貴族の支配のもとで消極的な生を受け入れていた。そんな凍りつき、なにもかもが静止したかに思えた街に、ある日一人の少年が現れる。
彼は狼。その名はキバ。

この世のどこかにあるという伝説の楽園を目指していた。たったひとつの手掛かり、満月の夜にだけ開くといわれる幻の花…「月の花」だけを頼りに。
キバが街にその姿を現したその時から、彼の中に潜む野生がゆっくりと世界を溶かし始める。そして、混沌に呼応するかのように。永き眠りから目覚めた少女は、現実を映すことなき紅き瞳の奥に真実を宿す。留まっていたものたちもやがて動き出す。最初はぶつかりあいながらも、種としての運命に目覚め、一頭、また一頭と、キバとともに歩みだす若き狼たち。
この世のどこかにあるという伝説の楽園を目指して。

狼 Wolf
絶滅したと思われてきた伝説上の生き物。楽園を目指すことができる存在。特殊能力を使うと人間の目には、その姿が、「人間」にしか見えなくなる。ツメをはじめとする狼たちはそうやって都市に入り込み人間の中に溶け込んで、その姿をくらましていた。

月の花 Lunar Flower
月の光を受けて咲く花。「楽園」一面に咲き乱れるとされる。月の花の芳香は、楽園の在り処を指し示すと言われている。

楽園 Rakuen
この世のどこかにあるという場所。かつて人の文明が滅びた時に狼が暮らしていたとされている。月の花が一面に咲き乱れ、そこには何の不安もなにもないというが、現実にそこにたどりついたものも、そこから帰ってきたものもいない。
閉じる
もっと見る