美しい罠
偽りの口づけ
槐に唇を奪われた類子は、「あんたが好きになった」と誘惑される。類子は一瞬、気持ちが揺れるが、自分たちは財産を手に入れるための協力者に過ぎない、と抵抗する。それを聞いて安心した、と本心を打ち明ける槐。そこへ、草太が現れ、二人の仲を邪推する。翌日、類子は槐が手に怪我をしているのを見つけ、嫉妬にかられてグラスでも握りつぶしたのか、と声をかける。その傷の手当てをしながら、澪を敬吾に奪われたくないなら、敬吾が加奈子を誘惑したことを澪に話せばいい、と類子は挑発する。そのとき、加奈子が来て、不破が二人を呼んでいる、と意味ありげに伝える。