余命幾ばくもない賢治のために、AIDで妊娠した理彩。AIDで生まれたなずなから、子どもは親の道具ではない、と激しく非難されてしまう。
　同じ頃、賢治の容態が悪化。我が子の誕生を待ち望みながら、帰らぬ人となる。
　悲しみにしずむ理彩の前に、なずなが現れる。理彩が後悔するのを見に来た、とあざ笑うなずな。賢治が亡くなった今、用済みの子どもを、本当に愛せるのか、と理彩に詰め寄って…。