みんな昔は子供だった
みんな昔は子供だった
2005年3月22日(火)放送終了

番組紹介

●照崎(てるさき)アイ子 … 国仲涼子
東京出身。大学卒業後、小学校教諭に。東京の学校で子供の気持ちのわかる若くて元気な先生として、周囲や保護者からも期待されていた。しかし、ある事情により、東京から森の水小学校分校へ逃げるようにしてやってくる。そこでたった一人の生徒と二人で元気に生きている。
●矢吹昭平(やぶきしょうへい) … 陣内孝則
分校ただ一人の生徒の保護者。
●佐上 柾(さがみまさ) … 瑛太
校長・佐上欣也の息子。東京の大学を出た後、村に戻って来ている。
●旗(はた) ゆかり … 白石美帆
都会から分校に来ている子供たちが住む家の孫娘。村で数少ない若い女性。
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●佐上欣也(さがみきんや) … 大杉漣
森の水小学校分校の校長。

 これまでテレビドラマには多くの教師が登場しました。現実問題に真っ正面から立ち向かう熱血タイプの先生や、普通のOLからの転職組。やる気のない「でもしか」先生。常識を打ち破る型破りな兄貴的な先生etc......。さて、今回のドラマにおいての教師像とは。

 教育問題に真っ正面から立ち向かうことはしません。今、目の前にいる子供たちと、一緒に悩み、一緒に考え、一緒に成長します。もちろんすぐに答えを見つけることはできません。でも、焦りません。慌てません。諦めません。自然に囲まれた小さな分校で、ほんわかと、ゆっくりと、にこにこと、あったかく、子供たちのことを考えます。
 口癖は「うん、わかったよ」「うん、そうだね」「うん、いいねえ」「うん、大丈夫」子供たちの思いを素直に受け入れることから始めます。保護者からみると「おいおい、本当にわかってんの?」と不安に駆られるかもしれません。「本当に大丈夫なのかしら」と心配に感じるかもしれません。彼女は、24才の都会から来た若い女の先生。今を生きるフツーの女の子です。もしひとつだけ、フツーと違うことがあるとすれば、子供たちと同じ目線で世界を見れること。誰も気づいてないけれど(本人もね)、それは教師としてもっとも大切で、難しいこと。なかなかフツーは出来ないことです。
 彼女がそれを出来るのは、子供たちと同じ今を生きているから。今この時を、かけがえなく生きているから。ただ、それだけです。ただ、それだけだけど。だからこそ、一緒に喜んだり、怒ったり、泣いたり、哀しんだり、出来るのです。
 決してドラマチックな展開が待ち受けているわけではありませんが、自然に囲まれた小さな分校での日々は、懐かしくて新しい。きっと、届くはずです。「こんな学校があったらいいなァ」とか、「こんな先生と生徒だといいなァ」とか、「こんな風に生きたいなァ」。
 今回の教師像は、24才の都会から来た女の子がかもしだす、やさしい世界。「生きる」ことを大上段に振りかざさずに「生きる」ことを気づかせてくれる。肩の力が抜けて顔が思わずニヤけてしまう、心がぽかぽかになる物語です。
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