
そんな時、自分を見守ると言ってくれた白石教授(長塚京三)と運命の再会を果たした式子は、次第に白石に惹かれていく。白石の言葉にも影響を受け、デザイナーとしての原点に立ち戻るため、パリへ本格的にデザインの勉強をするために留学したいという思いを強くする。銀四郎には即反対されるが、式子はパリへ世界的に活躍するデザイナー、ジャン・ランベール氏に会いに行こうと決意する。ランベールの作品の中から日本人にも着こなせるデザインの型紙を求めて会いに行きたいという話に銀四郎も納得。銀四郎はランベールとの契約交渉までこぎつけるよう、式子をパリに行かせることにした。しかし交渉の席に着くやいなや、式子の前に邪魔が入る。誰が手を回しているのか。
疲れ切った式子の心をパリで癒やしてくれたのも、やはり白石だった。銀四郎や女弟子たちのもくろみもうごめき始める中、果たして式子を待ち受ける運命とは?