龍村家の先代、礼司の三回忌の法要の席上、当主として陽一が挨拶するなか、白い女が浅子に連れられて献花に訪れる。亡くなった圭以に瓜二つの女を見て、客たちの間から驚きの声が上がる。
　弟の三回忌にも出席せず、開かずの間にひきこもる玄洋のもとにも、顧問弁護士の木島から圭以に生き写しの人間が現れたと伝えられる。圭以の生存を黙っていた玄洋はかつてないほどの高笑いをみせる。
　一方、式典の間中、動揺の続く陽一の前に弓月が立ち、圭以のために圭以と霧子が入れ替わった真実を明かすよう迫る。陽一が再び拒むと、弓月はわざと陽一に献杯用のワインを浴びせかけ…。